仕事

40代で「こじらせ中年」にならないための対処法

40歳になったからと誰もが「不惑」の境地に至るわけではない。むしろ人生の折り返し地点として惑ってしかるべきだ。先の見えた会社でどう立ち居振る舞うか。劣化著しい体をどうメンテするか。老後までにいくら貯めようか……etc. 即始めるべきことをプロに直撃。

“こじらせ中年”が即やるべきことリスト

 “こじらせ中年”にならないために、具体的に何を心掛ければいいのか、武蔵大学社会学部助教の田中俊之氏、著述家・ディレクターの湯山玲子氏にそれぞれ5つ挙げてもらった。 <年をとった自分を受け入れるために、即やるべきことリスト…田中俊之氏> (1)若い頃と今の写真を並べてみる (2)全身を裸で鏡に映して見てみる (3)「あと半分で死ぬ」と自覚する (4)夢を見ずに現実的な目標を立てる (5)突発的に有休を取ってみる
武蔵大学社会学部助教の田中俊之氏

田中俊之氏

 田中氏は「若い頃と今の写真を並べてみる」や「全裸を鏡に映して見てみる」などの方法で、自分の劣化を客観的に直視することをすすめる。 「“男は大きな夢を追うべき”という幻想も捨てたほうがいい。人生も折り返し地点なのですから、これからの自分にできる現実的な目標を立てましょう」  また、突発的に有休を取ってみてやりたいことが何も浮かばなかったら、会社の奴隷になっている証拠。 「会社や家族ではなく“自分のために”やりたいことを常に持っておくべきです」(田中氏) <男をこじらせないために、即やるべきことリスト…湯山玲子氏> (1)相手のいいところを見つけて褒める (2)仕事以外に雑談できるネタを持つ (3)同年代の女友達をつくる (4)カネやコネ目当ての女を見極める (5)”男らしさ”に縛られない
著述家・ディレクターの湯山玲子氏

湯山玲子氏

 一方、「“俺に何をしてくれるの?”というお客様体質を卒業するためにも、早い段階から親や周囲に頼ることをやめて、自分の生き方を自分で決める自立癖を持ったほうがいい」と語るのは湯山氏だ。  また、「相手のいいところを褒める」「仕事以外に雑談できるネタを持つ」など、自分からサービス精神を発揮することで、男としてではなく、人としてモテることを目指すべきとか。 「老後に孤立しないための人脈をつくるには、恋愛対象ではない、同年代の女友達をつくるのはオススメ。そうやって肩書にこだわらない関係を結ぶことで、知識や自慢をひけらかして会話をリードするのではなく、自分の気持ちを対等に伝えるコミュ力が身に付きます。男らしさや競争にこだわることが、いかに馬鹿げているかわかると思いますよ」(湯山氏) “こじらせ中年”が即やるべきこと「5つのリスト」【田中俊之氏】 武蔵大学社会学部助教。社会学・男性学・キャリア教育論が専門。著書に『男がつらいよ』(KADOKAWA)、『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト新書)など 【湯山玲子氏】 著述家・ディレクター。『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』(TOKYO MX)レギュラー。近著に『男をこじらせる前に』(KADOKAWA) ― 40男が[即やるべき]行動 ―
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