現在、欅坂46の姉妹グループ、日向坂46がデビューしヒットを飛ばすなど再び波が来ているアイドルシーンだが、令和時代はどんな変化があるだろうか。 「栄枯盛衰は世の習いなので落ち着くとは思いますが、面白い音楽はなくならないし、新たな魅力を持ったアイドルが現れるというサイクルは変わらないと思います。最近だと眉村ちあき、加納エミリなど自ら作詞作曲しパフォーマンスするアイドルに注目」（南波氏） 「正直、今の市場環境はよくないと思うんですが『儲かるからやってる』という部分は淘汰され、本当にアイドル文化が好きな人だけが残ってます。その中からセルフプロデュースするアイドルに次の革命があるのでは。最近だと純粋カフェ・ラッテ（※1）や劇場版ゴキゲン帝国（※2）みたいな」（吉田氏） 　誰かを応援することで、自分の心も潤う存在がアイドル。現場にはさまざまな年齢層のオタクが集うので、おじさんが今から趣味にしても決して遅くはない。アイドルは仮想恋愛の対象ではなく、独身で父性を持て余してる人や、毎日が退屈な人たちに癒やしと刺激をくれる存在だと吉田氏は語る。 「アイドルは『仮想彼女』ではなく『仮想の娘』『仮想家族』です。自分で心惹かれる娘の成長を見守る感覚は楽しいですよ！」 （※1）純粋カフェ・ラッテ：元・ホテルコンシェルジュ、現役ナースなどが集まった超個性豊かな7人組。 （※2）劇場版ゴキゲン帝国：「理不尽と、戦え。」をテーマにストレス社会のあらゆるネガティブを笑い飛ばすコンセプトの3人組。 【吉田尚記氏】ニッポン放送アナウンサー ’99年ニッポン放送入社。’11年度「DJパーソナリティ賞」を受賞。放送業界で1、2を争うオタクとして有名であり、年間100本以上のイベント司会や、ニコ生やTV番組へ多数出演している 【南波一海氏】音楽ライター 音楽ライターとしてさまざまな媒体で活躍中。アイドルのハコイリムスメ・RYUTistが所属するタワーレコード内の音楽レーベルPENGUIN DISCの主宰。著書に『ヒロインたちのうた』など ― ［アイドル新時代］を大解剖 ―