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日本人の6割が感じる「生きづらさ」向き合うための3つのコツ

タイプ別「生きづらさ」の対処法

生きづらさ===== <HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)> HSPの特性をみずからの個性として受け入れることが折り合いをつけるための第一歩。外出時はイヤホンで雑音を遮断する、会社から近いエリアに住み電車通勤の負担を減らす、「コピー機の横だと気が散るので」と上司に伝えて社内での席を配慮してもらうなど、積極的に個人で対策を取ることも忘れずに <発達障害> 近年はソーシャルスキルトレーニング(SST)と呼ばれる発達障害者の社会的自立、生活の不自由をなくすための療育プログラムも充実。ADHDなら投薬治療で症状を抑えることも可能。グレーゾーンであれ、希望すればこうした治療を受けられる。当事者会に参加し悩みを共有するのもひとつの手段だ <複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)> 個人で無理に過去のトラウマと向き合おうとするのは精神的負担が大きいためオススメできない。医師の診断、カウンセリングを受けながら指示を仰ぐのがベター。抗うつ剤による投薬治療という選択肢もあるが、対症療法にすぎず根本となるトラウマを解消するものではないので坂本医師は推奨していない ===== ビジネスマン

「生きづらい病」の人たちとの接し方

 では、生きづらさを抱える人に周囲はどう接するべきか? 「何事も深く考え込む特性をもつHSPですが、『考えすぎだ』『気にしすぎだ』といったワードは当事者の個性を否定することになるのでNG。HSPは感情や神経が乱高下しやすい面がありますが、そういうときには非難するのではなく『大丈夫だよ』と安心させる声をかけてほしいです」(前出・みさき氏)  ミスへの対策を、ともに話し合うのもひとつの手段だ。 「ケアレスミスが多いなら『次はこうしてみたらどうだろう?』などとアイデアを一緒に出していくようにしましょう。高圧的に指導して治そうとしたり、自分たちの仕事のやり方を無理強いしたりはしないほうがよいと思います」(前出・西脇氏)  周囲が理解を示す姿勢を見せてこそ、「生きづらさ」は解消されるものなのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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