更新日:2023年03月28日 09:44
ライフ

「給食費を払わない」いじめ加害者の親が逆ギレで…元中学教師の実体験

この親は過去にも担任教師を退職に追い込んでいた

 というのも、このヤンキー風の母親は過去にも問題を起こしていたのだ。 学校 いじめ 「加害者生徒の5歳上の兄が在校生だった頃、兄がクラスメイトの靴に画びょうを入れたり、カバンから教科書を取り出して破り、何食わぬ顔でそれをカバンに戻したりと、いじめの加害者だったんです。ところがその母親は全く同じようなことをがなり立たそうです。それでも屈しなかった当時の担任を母親が教育委員会に訴えて、さらに連日のクレーム。結果、退職に追い込んだのです」  校長は、席替えをして怪我をした女子生徒と加害者グループの席を離すように有川さんに指示したという。 「でも席を離したところで、問題は解消されません。そう話したのですが、上の人間は何も対応しようとしなかった。学校側は、モンスターペアレンツに屈したということです」  その後、被害者は転校することになってしまったという。加害者らはのさばり、さらなるターゲットをいじめ始めた。 「何もできない自分の無力さに絶望している時、大学の先輩から声がかかって、教師を辞めて転職したんです。今考えても悔しい気持ちもあるし、僕は逃げてしまいました。被害者の女の子に何もしてあげられず、申し訳なかったです」  今でも、テレビなどでいじめの報道があるたびに心が痛くなるという有川さん。モンスターペアレンツの問題も「学校側にも、一刻も早く対策を立ててもらいたいです」と願っている。<取材・文/夏目かをる> ― シリーズ・モンスターすぎる親たち ―
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
1
2
おすすめ記事