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朝ドラでヒロインが結婚しないのは?朝ドラ100作トリビア集

朝ドラなのに時代劇があった

 番組開始前のPR番組で“今度の朝は史上初のチョンマゲらしい”と大々的に謳われていたように、2015年下半期に放送された『あさが来た』は朝ドラ史上初の“幕末”が舞台になった作品である。
あさが来た 完全版 DVDBOX1

『あさが来た』完全版 DVDBOX1

 ヒロイン・あさを波瑠が演じた本作で、ちびあさちゃんこと鈴木梨央ちゃんが演じた第1週の「小さな許嫁」での少女時代のあさのエピソードの始まりは江戸時代後期の安政4年(1857年)。  また本作は時代劇ということで、日曜夜の大河ドラマとコラボ(?)したことも。第3週の『新選組参上!』に登場した新選組副局長・土方歳三を演じたのが、2004年の大河ドラマ『新選組!』でも土方を演じた山本耕史だったのだ。このとき山本は『新選組!』のときの土方の決めゼリフ「待たせたな」を披露しただけでなく、同じ衣装で登場し、『新選組!』ファンを喜ばせた。ちなみにこれは同じ俳優が同じ役柄で大河ドラマと朝ドラに出演した初めてのケースでもあった。

主題歌が歌詞アリの最初の朝ドラは『ロマンス』

 朝ドラの話題に触れるうえで主題歌の話は外せない。ドラマとの相乗効果もあって、大ヒット曲が目白押しだからだ。そんな朝ドラの主題歌だが、実は1961年の放送開始当初は歌詞のないインストゥルメンタルだった。  記念すべき朝ドラの“歌詞あり第1号”は1984年上半期の『ロマンス』で主演の榎木孝明と歌手の芹洋子がデュエットした『夢こそ人生』。ただし、歌詞ありの主題歌はこれ以降定着しなかった。  それが現在のような“歌詞あり全盛”となったきっかけは1992年下半期の『ひらり』。ドリーズ・カム・トゥルーが手掛けた『晴れたらいいね』は歌詞あり2曲めにして初の“本格的な”主題歌となった。ヒットチャートの1位に立つ大ヒットをマークしたこともあり、以後、人気ミュージシャンによる歌詞ありの主題歌が増えていく。
晴れたらいいね

『晴れたらいいね』シングルCD(エピックレコードジャパン)

 ちなみに’07年下半期の『ちりとてちん』のオープニングテーマ(歌詞入りではない)を演奏していたのはピアニストとしての顔も持つ松下奈緒。彼女はのちに2010年上半期の『ゲゲゲの女房』で主演女優に選ばれている。要はヒロインに選ばれるより先にミュージシャンとして朝ドラデビューを果たしていたということなのだ。  このほかにも“一番最初にソロ歌手で主題歌を担当した人は?”とか、“一番最初に続編が作られた作品は?”といったネタもある。さすが100作を数える朝ドラ。もし、機会があれば残されたネタをまだまだご紹介したい。 <文/上杉純也>
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