更新日:2019年09月07日 16:27
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セット打法、攻略法、裏モノ…平成初期のパチスロ界がカオスすぎる

メーカーが裏モノに関与していたことも

 そしてこのセット打法は、メーカーが裏モノに関与していたことまで裏付けてしまったというのも、実に衝撃的でした。コンチネンタルは登場した頃から、とても正規のノーマルタイプではあり得ない連チャンが話題を集めていましたが、その連チャンを発生させるための秘密がメダルの投入を管理していた部品、CS-90と呼ばれたセレクターにあったんです。この部品には通常ではありえないような電子回路が組み込まれていたのが特徴で、連チャンはこの部品内のプログラムで制御し4枚入れの信号を出すことでボーナスを成立させてしまうのです。  当然、メイン基板の方でも4枚入れ時にはボーナスが成立する制御になっていたので……。この手口はメーカーにしかできない芸当だし、実際にセット打法が発覚してからはメーカーの子会社が対策に動いたという経緯も。そして対策後には自力の範囲内でしか連チャンしなくなってしまい、最終的には行政にバレて検定取り消し、メーカーにも謹慎処分が下されました。ほかにもメーカー仕込みの裏モノがバレて検定取りになった事例もあり、それだけパチスロと裏モノは切っても切れない関係だったのが、2号機や3号機時代だった平成の初期でした。
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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