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「友人を風俗から抜け出させたい」女性の相談。どう向き合うべき?

友人の考えを最後まで、徹底的に聞いてみるといい

 前にあなたが友人と喧嘩になってしまったのは、承認要求に反する発言をしたからと思います。風俗で働いていると、若い頃は承認要求が満たされやすいです。ガールズバー、キャバクラ、風俗などは若い女性の承認要求を満たすことによって金儲けをするビジネスです。裏返して言うと、年齢を重ねるに従って商品価値が下がるので承認要求が満たされにくくなります。  友人自身「このままではいけない」と考えていると思います。一度、友人の考えを最後まで、徹底的に聞いてみるといいでしょう。その際に途中で、批判的なコメントをしてはいけません。 「そうだね」と相槌を打って、最後まで話を聞くことが重要です。友人の心の中では、これから何をしたいのか、おおまかな方向性が定まっていると思います。  それが風俗でもっと稼いで店を経営するというような、身体を壊しかねない計画ならば「よしたほうがいい」と助言するといいでしょう。  40歳前後ならば、一般事務などの仕事は見つかります。あるいは資格を取って介護関係の仕事に就くのもいいでしょう。風俗と比べると、収入は減ると思いますが、支出も減るので生活は成り立ちます。友人の承認要求をあなたが満たしてあげれば、友人は風俗から別の職に移ると私は見ています。友人が風俗は若い時代の仕事と割り切ることができれば、うまくいきます。 ★今週の教訓……資本主義社会で若さはカネになります
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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