更新日:2023年04月25日 00:39
仕事

挙動不審の女子高生がカバンの中に…万引きに悩まされるコンビニ店員

公園まで逃げた男、盗んだ商品は…

コンビニ 筆者が公園の近くの店舗で働いていた時のことだ。この店舗は天気の良い土日、特にイベントなどがある時はスタッフからすると地獄のような忙しさだった。  この日は気温が上昇し、晴天の5月。公園では酒を飲んでいる人も多かった。筆者は忙しくレジの作業をこなしていた。すると、店長の奥さんの声がした。  見ると茶髪でカラダの大きな30歳ぐらいの男に対して、「服の中に入れたものをだしてください!」と大声で言っている。 「なにも盗ってねえよ!」  男は抵抗しており、非常にガラが悪い。 「出してください!」 「知らねえよ!」  奥さんが男のポケットに手を入れようとすると、男はそれを阻止した。他の客は見ているだけだ。筆者が助太刀で向かうと、次の瞬間……。男は他の客を思いっきり押しのけて店内から逃走したのだ。  筆者が追いかけるが男は公園の方向にダッシュ。追いつけないと思い、テレビのドラマとかでよくやるように「誰か捕まえてくれ! 泥棒だ!」と叫ぶものの、大勢歩いているのにだれも捕まえてくれない。まるで対岸の火事だ。  すぐに警察に連絡すると、数分でかけつけ、防犯カメラをチェックする。容疑者の顔と特徴を携帯電話で転送し、大勢の警察官を動員し、客で賑わう公園を駆け回ると、容疑者に似ている人を発見。  任意同行で警察署に連行したが、本人は認めていない。忙しいのに奥さんは「すぐに署に来てくれ」と言われて面通しをする。結局、本人も万引きを認めて逮捕となったが、反省はしていない様子。(後日、謝罪に来る人が多いが)その後は店に来ることもなかった。  ちなみに、犯人が盗んだものはライターと単三電池である……。もちろん、金額の大小は問題ではないとわかってはいるが、もしも筆者が店長だったとしたら、抵抗される危険をかえりみずに労力を費やした結果がこれだと、やり切れないなと思ってしまう。<取材・文/浜カツトシ>
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