更新日:2023年05月24日 14:57
エンタメ

TKO木下、役者としての需要は? 業界関係者に本音を聞いた

 2000年代後半に笑福亭鶴瓶のモノマネで一躍ブレークし、東京進出。個性的なキャラクターを生かした質の高いコントにも定評があり、「キングオブコント」の常連でもあったTKO。そのボケ担当である木下隆行(48)が、所属の松竹芸能を退社しフリーに転身したというニュースが流れた。  以前より素行の悪さがウワサになっており、今回も後輩芸人によるパワハラが退社の大きな原因と考えられている。ただし、お笑いコンビ・TKO自体は解散しないことを相方・木本武宏(48)は明言しているようだ。

芸人だけでなく、順調だった役者業

 しかし、昨年起きた吉本興業の闇営業問題をはじめ、スキャンダルを起こした芸人のほとんどが、トラブル以前と同程度の活躍をできていない。それが昨今のお笑い界――いや芸能界の現状である。しかも木下に関しては、後輩に対してモラルに欠ける行為をしていたこともあり、手を差し伸べる大物先輩芸人がほぼいない状況で、このままでは芸能界引退を余儀なくされる可能性もあるのだ――。  ところが木下といえば、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』や『わたし、定時で帰ります。』を始めとした人気ドラマに多数出演するなど、役者業も順調だったことでも有名だ。それでは思い切って芸人としてではなく、本格的に俳優をやっていけばよさそうだが……業界関係者は木下の演技力や役者としてのポジションをどう見ているのか? 役者・木下隆行について本音を聞いてみた。

大柄でコメディもシリアスもこなせるのは貴重だが……

 まずは、かつてドラマ制作会社で働き、現在はフリーのプロデューサーA氏に尋ねた。
「確かにコントで培った演技力は確かなモノがありましたし、俳優業に対するリスペクトもあった方です。『戦力外捜査官』(日本テレビ系)ではイイ存在感を出していましたよね。今のテレビドラマ界に、身長が180センチ以上ある大柄の体でコワモテに見えて、実は面白い立ち振る舞いができるというギャップのある役者は意外といない。かつての松重豊さんや佐藤二朗さんがそのあたりのポジションでしたが、今は大物俳優になってしまったので、木下さんはどのドラマでも使いたくなる貴重な存在だったんです」 「しかし、今は俳優さんもイメージ重視の世界。東出さんの一件もそうですが、何かトラブルがあった俳優はとにかく使いづらい。ましてフリーのまま活動をするならば何のツテもない状況ですから、しばらくはドラマの仕事は来ないのかなと思います」  また、キー局でドラマディレクターをするB氏にも話を聞いた。
この投稿をInstagramで見る

#警視庁ゼロ係 最終回はあんな事に! #今夜最終回

木下 隆行(@tko.kinoshita)がシェアした投稿 –

「毎年7月クールで放送していた『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』(テレビ東京系)で、カレー好きのムードメーカー・桜庭巡査長を4期にわたって演じていましたが、おそらく今年も放送されるであろう同作のオファーがあるかどうかで、今後の木下さんの俳優業の有無が変わってくるかなと考えています。役者陣やスタッフも木下さんに愛着があるでしょうし、ドラマ現場ではさすがにパワハラをしていたという話は聞いたことがないので(笑)、ギリギリまでキャスティングで揉めるかもしれませんが続投するのでは……?」
次のページ
オーラが足りないから無理では?
1
2
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

記事一覧へ
おすすめ記事