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365日、毎日が博打。人気予想師・李正侑による競馬ノワールを連載開始<浦和桜花賞>

記念すべき第一回目の予想内容は?

 さて、それは追々の話としてそろそろ桜花賞の予想を上げなければならない。  前日の夕方四時が俺の締め切り時間という約束だからだ。。  そうなると当日の馬場なんかは見れないし、今日明日の浦和でも見て予想を組み立てていくしかない。  月曜日の最終レースを見ていても向こう正面も直線もフラットな馬場に見えて、メインレースでは浦和マイルでは非常に不利な外の枠からの逃げ切り勝ちも見かけた。  浦和の1600mは、とにかく7枠8枠が死に枠になるコースでもあり、勝率は内側の枠と倍も違う年もあるくらい。  ここ二年は一番人気はしっかり勝ち切るが、二着が波乱という結果になっていて、今回も無敗の五連勝馬レイチェルウーズの一強ムードで、枠も6枠6番なら大丈夫そうに見える。  だがさすがに連載一発目がそこらの新聞での印の多い順じゃあ、これを見ている二千万人の皆もがっかりだろう。  小波乱があるようなら前に行ける馬が内枠に集中したことが鍵になりそうで、それを元に馬券を検討していく。  ボンボンショコラはこの鞍上なら前哨戦同様に3枠3番から徹底先行で、そうなるとスタートしてすぐコーナーの浦和マイルの特性上、内側の2頭は前がカット気味になり位置取りを下げて回ってくることになる。前走のラップを見てもボンボンショコラの方がテンの脚が早い。  そうなるとテーオーブルベリーがボンボンショコラの隣の4番だろ?これを利用して外の2番手の良い位置に付けられそうだ。  内枠の馬はインを回らされることになるが、去年はここがビクトリーポジションとなり2枠2番からトーセンガーネットが直線突き抜けた。  去年の映像はYouTubeなりで見てもらえればと思うが、今年も1~4番は全く同じよう1コーナーになりそうだ。
 ただ、だからと言って2枠2番ルイドフィーネに直線突き抜ける脚があるかと言うとそれも疑問ではある。  東京2歳優駿牝馬ではレイチェルウーズと決め手の差が露呈しただけになんとも言えない感じだが、それでも何とかなってしまうこともあるのがこのコースだけに、とにかく最初のコーナーが非常に重要となる。  だがここでもう一点。負かすことが出来たかは別として、前走は最終コーナーから内のルイドフィーネと外のレイチェルウーズで追い比べになったが、接触しそうになった時にルイドフィーネが内に大きくヨレている。あれがなければもう少し差が縮まっていたはずだ。  そのルイドフィーネに二度土を付けていて、前走の東京2歳優駿牝馬でも1番人気を背負ったブロンディーヴァは7枠8番と最悪の枠に入ったが、年末からここにかけての調整は上手くいっているようだし、鞍上も名手御神本訓史、なんとかしそうに見えてしまうが、7枠より外の馬券内は十年遡らないといけないだけに、不安は大きい。  そもそも前走の敗因にペースが厳しかったことを陣営が挙げているが、今回はその前走逃げたテーオーブルベリーと、さらにテンが速いボンボンショコラがいることで2ハロン目は11秒台のラップになりそうなペースなだけに、馬券内に絡むには相当なロケットスタートを決めてスタンド前では三番手くらいにいないと厳しそう。妙味もないしバッサリここは切る。  それにしても前哨戦のユングフラウ賞、テーオーブルベリーはずっとすっと外を走らされているんだよな。さすがにバテて1.2秒差を付けられたが、逆によくそんなもんで済んだなというくらいにレイチェルウーズと走った距離が違う。  東京2歳優駿牝馬の内容を見ても、直線の長い大井であの差なら、枠の内外が逆転する今回は前走との逆転まであっていいように思うし、先手を主張するボンボンショコラにしたって前走1400mで止まった訳だからペースは道中で抑えにかかるかもしれないしテーオーブルベリーもわざわざ競り合うこともないだろう。  なんとなく見えてきたぜ。  最終コーナーは前走と同様にボンボンショコラが先頭だが今度は道中しっかり脚を溜めたテーオーブルベリーが並びかけて直線。  一番ロスなくインで回ってきたルイドフィーネも猛追、そとから捲り上げてきたレイチェルウーズ。  この四頭で決まると見た。  馬券はレイチェルウーズがまさかの届かずまでも期待して、テーオーブルベリーとルイドフィーネからの馬連で行く。  馬連④-②③⑥/②-③⑥の5点で勝負  どうだよ?なんだかそんな気がしてきただろう。  俺も同じだぜ。初回でタコ負けしたら恥ずかしいから1点3万の15万くらいの勝負にさせてもらうがな。  だが馬券を買う前にあのブン屋のあんちゃんに原稿を送らないといけないんだ。  昔の女の写真を未練たらしくロック画面にしているiphoneを手に取り電話をしていると、もうひとつ決めないといけないことがあるのを思い出した。 「あと最後に李さん、連載タイトルを決めないと。」  そうだな。 「払い戻しはこちらへ」  これにしよう。  別に適当でいいだろう。いつまで続くかもわからねえしな。  じゃあまた来週。  ファンファーレが鳴る頃にまた会おうぜ。
新宿・歌舞伎町を根城にするギャンブラー。競馬競輪、ボートにバカラと賭け事ならなんでもござれ。座右の銘は「給我一個機会,譲我在再一次証明自己」
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