ヤクザ取材の裏事情。理不尽すぎるクレームに…
―[修羅場の突破術]―
世の中には修羅場でメシを食っている人もいる。実話誌はヤクザ記事が売りだが、その制作現場は過酷を極める。業界歴20年の記者A氏はこう嘆く。
「もっとも多いトラブルは、親分の名前の表記ミスや、写真の取り違え事故ですね。雑誌の発売日にかかってくる電話はドキドキしますけど、『なめてんのか!』などの荒い口調で始まる電話は、チンピラのうさばらしのケースが多いです。いちばん怖いのは、静かなトーンで組織名と役職と名前を告げてくるパターン。本気の要求なんだなという気配がビンビン伝わってきます。とにかく相手の言い分を聞いてひたすら謝るしかありません」
記者側に落ち度がある事故ならまだしも、ヤクザのクレームには異常に理不尽なケースがある。
「記事の内容が違うって言うんですよ。抗争で、ウチが被害を受けたと書かれたが、それは嘘だと。いや、警察発表だとお宅の本部に銃弾が……と反論してもダメ。要は、自分の組織がやられたと書かれるとメンツにかかわるということ。やむなく訂正記事を出してますよ」
当然、現場での取材中も危険と隣り合わせだ。
「彼らは商売柄、怒ったように見せるプロなので、口調や表情だけでは内心が窺えません。本気で怒っているのかシャレで悪態をついているのかわからないですから、とにかくにこやかに接することが大事です。この業界に入った記者は、先輩から『笑顔にパンチは当たらない』と必ず教わっていますね」
カタギ相手のトラブルでも通用しそうな至言である。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[修羅場の突破術]―
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
ヤクザ取材の裏事情。理不尽すぎるクレームに…
ヤクザ狩りでシマを横取り。関西アウトロー集団の末路
サラリーマンが200万円かけて入れ墨を消す理由「仕事で出世できないと言われたので…」
16年のヤクザ人生に終止符――組長室で交わした「極道引退」の顛末【沖田臥竜が描く文政外伝~尼崎の一番星たち】
半グレよりも稼げない…ヤクザが「メルカリ詐欺」にまで手を染めたワケ
「女の子を沈めて稼ぐのは“成り下がり”」伝説のNo.1ホストが断じる“売掛と色恋”の異常な構造
細木数子の「800万円」でNo.1から転落。5億円を使い果たした伝説のホストが、52歳で弁護士を目指す理由
「金持ちを札束で引っ叩きたかった」“日本で一番稼いだホスト”の意外な原点。関西学院大学時代に感じた格差
外国人観光客であふれる歌舞伎町。「英語で接客できるホスト」が本気で集客してみた結果「アメリカ人から見ても普通に高いから…」
『ザ・ノンフィクション』から10年、49歳になった“高齢ホスト”の現在。「俺はこんな歳で何してるんだろう」涙することも…それでも歌舞伎町に立ち続ける理由
この記者は、他にもこんな記事を書いています






















