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コロナ禍を予言…自粛している自分を誇りに思える映画/明石ガクト

『コンテイジョン』
コンテイジョン

『コンテイジョン』より

コロナ禍を予言? 自粛下だからこそ観たい一本

 日本で一番ZOOM会議で映える社長でありたい……ワンメディア代表の明石ガクトだ。  世の中の自粛ムードに当てられてリモートワークは始まったけど、なぜかハンコ押すためだけに出社させられて、そのくせ夜は飲みにも行けなくて絶望してるSPA!読者の皆さん、ちょっと待って。  僕も会食&シメのラーメンが一切なくなり、どんどんスリムになっていく自分に驚きつつ、飲み屋の雰囲気が恋しくて眠れない夜もある。でも『コンテイジョン』を観れば、これは世界を救うための崇高な戦いをしているんだって思えて、自粛が自尊に変わるからオススメだぞ。  9年前の劇場公開当時は全然ヒットしなかった本作。ソダーバーグ監督がリアルさに徹底的にこだわった結果、現在起きていることが予言のように描写されていて、結果として時を超えた大ヒットにつながっている。個人的にこの映画の中で一番刺さったのは、ウイルスで亡くなってしまった奥さんの感染経路を確認する際に、死ぬ前にガッツリ濃厚接触な浮気していたことを知ってしまう旦那さんが行き場のない感情を爆発させるシーン。日本でもキャバやラウンジで感染した可能性が高いのに、家族にバレたくないから絶対に口を割らない新型コロナ患者がいるらしい。  この映画を観たら、ウイルスは僕らの命も社会性も平等に奪うことを改めて実感すると思う。どちらも大事にしたいなら、不要不急の外出は控えなきゃね。  大丈夫、そろそろSPA!が「コロナでヒマな女子をオンライン飲み会で口説け」みたいな特集を組むころだろうから。
’82年、静岡県生まれ。上智大学卒。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある


●『コンテイジョン』 ’11年公開のスリラー映画。未知のウイルスの世界的流行を描き、「今を予言している」と話題に。Netflixで配信中

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