お金

借金500万円、ギャンブルだけで返済チャレンジ!27歳無職の挑戦記

終了しても人生は続く

 終わった人間はそこで消滅するわけではない。僕もこの通りまだ生きているし、生活を続けている。そこから半年間、日雇いのバイトを繰り返し、足りなかったら他から借り、返済し続けていた。毎月の返済は25万円にも及び、家賃も含めるとアルバイトだけで40万近く作らなければならず、借金を返すために働く地下労働者と同じ生活をしていた。金が入ってもすぐに返済に充てられるので、日本円はペリカと同じ虚構のものではないかと疑っていた。  はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る  博打で作った借金なので完全に自業自得だったが、半年かかっても増えていく一方の借金を見て思う。  返済生活を続けながら、日本でも博打を続けていた。日雇いで手に入れた数万円を握り締めてパチンコ屋や競馬場に行き、少しでも楽に返済ができないか挑戦し続けた。博打というものはよくできていて、やり続ければやり続けるほど金は減っていくが、今5万あれば……という時に限って勝ったりする。博打をしたせいで10万近く減った結果5万足りなくなっているのに、そんな5万をちょうど良く取り返してしまうからたちが悪い。博打の神様は堕落した人間を養殖する天才だ。  年が明けた3月、世界を未曾有の危機が襲った。コロナウイルスの新型が世界中を包み込み、経済は停滞し、数々の仕事がなくなった。当然僕がやっていた日雇いもなくなる。  その頃の僕はすでに日雇いのペースを落とし、種銭だけ手に入れたらさっさと博打をし、勝った金だけで生きながらえていたものの、一定の返済が済んだらまた種銭が必要になるので、仕事がなくなるダメージは大きかった。  このままではジリ貧で倒れるだけだと思った僕は、返済を遅らせて残った金と新たに作ったクレジットカードを合わせた60万円を持ち、再びカジノで戦う事を決意する。  フィリピンが都市封鎖に踏み切るギリギリまで滞在し、なんとか一撃で生活に余裕を持たせたかった。200万くらいあれば収束するまで仕事がなくても耐えられる。今回ばかりはお願いだから勝たせてくれよ、神様……! ・ ・ ・  神は死んだ。いや、不在だった。  邪な感情に満ち満ちた僕よりも救いの手が必要な人間が他にたくさんいたのだろう。2本しかないであろう神の両腕の片方を独り占めできるはずもなく、カジノはただただ平等だった。
次のページ
払っていない家賃
1
2
3
テキスト アフェリエイト
Cxenseレコメンドウィジェット
ハッシュタグ
Pianoアノニマスアンケート
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白