借金500万円、ギャンブルだけで返済チャレンジ!27歳無職の挑戦記
家賃も遅れている、クレジットカードの支払いも遅れている、日の当たらない所でぢっと手を見てはため息をつく。誰に話しても自業自得だと返されるのが目に見えているので、インターネットで自虐ネタを続ける日々。
しかしネタがウケたところで腹は膨れない。家賃も払えない。仕事もない。この状況を打破するにはどこかから金を引っ張ってこなければならない。
僕は緊急特別貸付金という制度を利用し、とりあえず4月を乗り切るための金を20万円、東京都から借りることに成功した。返済のスタートは来年の5月からなので、ここは来年の自分に託す。未来の自分に託して託して託して託して、5年後の僕は一体どれだけの債務を抱えているのだろう。
ともかく20万円の借入に成功した僕はその金をパチンコで少し増やして4月をギリギリで乗り切ったが、残念ながら1ヶ月先延ばしにしたに過ぎず、5月には新しい返済生活が待っていた。さて、どうやって生活をしようか。
僕はクレジットカードの枠を大切にしてきた。どれだけ返済の予定がキツくても、絶対にクレジットカードだけは守り続けてきた。枠が増えればすぐに使えるし、何よりカジノで使える時点で強い。クレジットカードは僕にとって現金が湧いてくる魔法のカードそのものだった。
だが5月にはおそらくほとんど全てのカードが止まるだろう。万策尽きてしまった。ウルトラCの必殺技はもうない。
この頃に日刊SPA!の取材を受けることになる。
4月、パチンコを打ちに行く報告をインターネットで続けて悪目立ちしていたら、コロナ禍でもパチンコを打つ男として取材の依頼が入り、取材費をもらえるというのでホイホイとついて行った。これまで批判的な内容についての取材を受ける当事者について考えている事はわからなかったが、なるほど背に腹は変えられない。それに僕はもう失うものが少な過ぎた。リスクを取るために払える代償があまりにも少ない。きっと臓器とか、人権とか、そんな所だろう。
取材の帰りに「折角ならこの状況を昇華してはどうか」とアドバイスをもらい、この連載にいたる。
26歳無職。クレジットカードはきっと全滅し、本当に返済だけの生活が続く。これから定期的にここで底辺がすすった泥水の味の感想を書いていくことにする。
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借金残高 ¥5,161,798―
<文/犬>フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。
Twitter→@slave_of_girls
note→ギャンブル依存症
Youtube→賭博狂の詩
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