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コロナ疲れ、イライラする息子が心配な母親へ佐藤優のアドバイスは…

 “外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロ・佐藤優が、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
ゲーム

※写真はイメージです

コロナで家にこもる子供のストレスを解消したい

★相談者★ コジコ(ペンネーム) パート・主婦 女性 36歳  学校が休校になり、毎週欠かさず行っていたサッカー教室も休みで、8歳の息子がずっと引きこもってゲームをしています。だんだんとゲームに飽きてきたのか、イライラしやすくなってご飯の好き嫌いが増えてきています。本やマンガを買ってきたり、近くに住む母に手伝いに来てもらったりしていますが、それでも子供のストレスは解消されていないようです。  気分転換に買い物に連れて行けば、スーパーは子供連れが多くて感染の不安があります。公園に行こうと連れ出そうとしたら、「先生は公園で遊ぶのも危険だと言ってた」と言って、ついてきません。パートのシフトが減ったので、子供の面倒を見る余裕はありますが、私もストレスが溜まってきています。子供が夢中になれる本や遊び、勉強について佐藤さんにお聞きしたいです。 ◆佐藤優の回答  学校が休みになり、息子さんがストレスを抱え、お母さんが参っていることはよくわかります。私も小学校低学年の児童を持つお母さんから「子供と始終一緒に暮らすのがこんなに大変とは思わなかった」という話をよく聞きます。  今回の新型コロナウイルスによる感染症はパンデミック(地球的規模で広がる感染症)です。パンデミックに関してはスペイン風邪の教訓が重要です。 =====  ヨーロッパ戦線で流行して毒性の高まったスペインかぜウイルスが日本に上陸し、軍隊や学校を中心に大流行が始まった。しだいに拡大して、一○月二四日付の新聞には、「最近東京を襲った感冒はますます流行し、どの学校でも数人から数十人が休んでいる」とある。一一月には患者・死亡者数とも最大に達した。一九一九年二月の新聞には、「入院皆お断り。医者も看護婦も総倒れ」という見出しで流行のすさまじさを伝えている。(『感染症の世界史』216~217頁) =====
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怖いのは沈静化したと思われた感染症が再流行すること
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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生き抜くための読書術

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