賃貸 VS 持ち家、お金が貯まるのはどっち?プロの一択と、勝つ鉄則3
コロナ不況で先行きの見えない今、少しでもお金の不安を解消したい…。そこで、お金の専門家・菅井敏之(すがい・としゆき)さんに、「お金が貯まる人の行動」を教わりました。
「お金が貯まる行動」という観点で、おなじみの議論といえば「賃貸と持ち家、どっちが得か?」問題でしょう。
一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』(シリーズ累計51万部)などの著書を執筆。年間6000万円もの不動産収入を得ているという菅井さんのアンサーは?(以下、執筆は菅井さん)
私は断然「持ち家派」です。
賃貸派の人は、「家を買ったらリスクを抱えることになる。物件価格が下がってしまうリスクが大きいし、地震だってくるかも。売りたいとき売れないし、貸そうにも貸せない。お金が出ていくだけだから、資産どころか負債でしかない」といいます。
たしかに、その通りです。売ったとしてもローンが残っているケースもあるし、最悪の場合はローンが支払えなくなって、安い価格で任意売却されてしまうこともあります。これでは、負債でしかありません。
しかし、これは、そもそも購入した物件が悪いのです。
悪い物件は負債になります。逆に、いい物件は資産になります。
家を持たず、賃貸で暮らすことは、いつでも転居できる気軽さがありますし、定住しないライフスタイルを好む人には悪くないと思います。
ただ、「資産をつくる」という目的があるときは、賃貸では何ひとついいことがありません。単にお金が出ていくだけで、そのお金が返ってくる見込みはゼロです。
持ち家なら、いい物件を選べば、将来、売ることもできるし、貸すこともできるのです。
「持ち家」か「賃貸」か、という議論で見落とせない点があります。この議論が成り立つ大前提は「高齢になっても、部屋を借りることができるかどうか」ということなのです。
家主さんが500人ほど集まった講演会で私は、こうたずねたことがあります。
「ご自身の賃貸物件に、70歳以上の高齢者を積極的に入居させたいと思う方は?」
誰ひとりとして手を挙げませんでした。
高齢者が賃貸を借りるのは、簡単ではありません。入居審査では健康状態や年齢を理由にふるい落とされがちです。さらにひとり暮らしとなれば、家主は孤独死、重い病気、認知症などが招く近隣トラブルなどを不安に思って、貸したくないのです。
かなりの金融資産を持っていたにもかかわらず、年齢を理由に入居を断られつづけ、結局、築30年を超えた賃貸物件に入ることを余儀なくされてしまった元エリートサラリーマンを知っています。若い人たちには想像しにくいかもしれませんが、これが日本の賃貸業界の現実です。
資産になるのは、どんな物件でしょうか。私は、次の3つのポイントを重視しています。
1)とことん「よい立地」にこだわる
買う以上は、資産価値の下落が少ない物件を選びたいですね。判断する目安は「ほかの誰かに貸したときに、それなりの値段で貸せるかどうか」です。よい立地なら、年数がたっても、賃貸価格の下落を最小限に抑えられます。
話を聞いた菅井さんは元メガバンク支店長で、今は不動産賃貸オーナーをしながら、『私は断然「持ち家派」。ただし「悪い物件は負債、いい物件は資産」
70歳すぎて良い賃貸物件に入るのは至難のわざ
買えば資産になる不動産、3つのポイント
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