ろくでなし芸人・武井志門。コロナで追い込まれ「ファンに11万円借りました」
――コロナの影響で仕事がなくなって、気持ちが落ち込みませんか?
武井:まあ、個人的にはこの自粛で“働く義務”がなくなったんで、一日中マンガを読んだり、それなりに楽しんでいますよ(笑)。今kindleで『じゃりン子チエ』が全巻無料なんですよ! 仕事先がないから、奥さんも怒れないし。
――自粛中に芸を磨くとかは……。
武井:暇だったんで松本人志さんがツイッターで募集していた大喜利に返信していたら、見事に採用されたんですよ! しかも僕のアカウントをフォローしてくださいました。……でも、あの天下の松本さんに見られていると思ったら、気軽につぶやけなくなりました。前はしょうもないこととかつぶやいたりしてたんですけど、自由にできない。一度、血迷って松本さんをブロックしそうになりましたもん。
――血迷ってますね……。
武井:だって、松本さんって83人しかフォローしてないんですよ! そのなかの一人が自分なんて、恐れ多い。松本さんに見られるの恥ずかしいと思い、お気に入りのAV女優にいいね!やRTするのも一時期止めたほどです。毎日プレッシャーを感じ、仲間の作家さんから「大喜利も弱くなったんじゃないですか?」と指摘されてしまうほど。まぁ、仕事もないし、いいかなと。
――気楽ですね……。最近はYouTubeにも力を注いでいるようですね。
武井:そうですね、今やっている武井志門公式YouTubeチャンネル「タケモンチャンネル」は個人的に大好きな居酒屋巡りをする内容で、自粛解除されたら、いろんなお店に行こうと思ってます。それでうまいこと、どこかのお酒のメーカーさんがスポンサーについてくれたらいいですねぇ。是非、チャンネル登録を宜しくお願いします!
芸人としての仕事もバイトもほとんど無くなり、先が見えない不安を話してくれた武井さん。聞いているこちら側に悲愴感のようなものが伝わってこないのは、彼が持つ天性の明るさ故だろう。武井さんが舞台に立ってお客さんを笑わせる日々が一日でも早く戻ってくるよう、願わずにはいられなかった。
【武井志門】
’77年生まれ、足立区出身。日本人とイラン人のコンビ「デスペラード」が注目を集めるも、’20年1月に解散。現在はピン芸人に。漫画家でアマチュア漫才師としても活動する森田まさのりと交流があり、ネタ作りの手伝いをしている
〈取材・文/ふじこ〉
’88年生まれの兼業ライター。バラエティ番組やライブ、サブカルイベントに至るまでチェックする大のお笑い好き。お笑い本やサブカル本の書評も手掛ける傍ら、AVライターとしても活動中。ツイッターアカウントは@245pro
’88年生まれの兼業ライター。バラエティ番組やライブ、サブカルイベントに至るまでチェックする大のお笑い好き。お笑い本やサブカル本の書評も手掛ける傍ら、AVライターとしても活動中。ツイッターアカウントは@245pro
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