空前のブームのもと、さまざまな糖質制限のメソッドが存在。実際に痩せた人は何をしたのか。医師を含む“成功者”の体験談を基に、明かしていく。
食事② 和食系居酒屋は味つけに注意!
1か月で7kg減、お酒大好き人間がたどり着いたお気楽「糖質制限法」
「飲酒=太る」というイメージを持っている人は多いが、実は立ち回り方次第で肥満を回避するどころか痩せることもできる。
飲食系企業に勤めるヨムネコ氏は、大酒飲みながらたった1か月の糖質制限で7kgもの減量に成功したツワモノだ。
「酒好きに加えて仕事柄外食が多かったこともあり、体重は最大78kgでお腹はメタボ。これはまずい、と一念発起してお酒と糖質について勉強したんです」
生活スタイルは今までとほぼ変わらないが、食事や外食先での立ち回り方を少し変えただけで、みるみる体重は減っていった。しかも、その方法はお手軽そのものだ。
「外食が多いということを見越し、食事は基本一日1食に変えました。そのために必要なのが、朝のバターコーヒーです(食事①)。
食事① 朝昼兼用のお手製バターコーヒー
牧草だけで育った牛から採れるグラスフェッドバターにMCTオイルを加え、攪拌機で丁寧に混ぜ合わせたお手製のバターコーヒーを朝昼兼用で飲むようにしています。これで夜まで働けてしまうほど腹持ちがいい」
夜は待ちに待ったディナーだ。一日1食な分、がっつり楽しむ。
「ウイスキーや焼酎などの蒸留酒には糖質が含まれていないため、最初の乾杯はもっぱらハイボール。中ジョッキ1杯に10.9gもの糖質が含まれているビールは居酒屋では絶対に頼みません。キリンの糖質ゼロ発泡酒は飲んでも大丈夫なので、家ではコレを飲んでいます。
ただ、同じ醸造酒でもイタリアンやフレンチでどうしてもワインが飲みたくなったときは、赤ワインを飲むようにしています。赤ワイン1杯に含まれる糖質は1.5g、白ワインは2gと微量ながら差があるから。辛口のほうが糖質を抑えることができます」
居酒屋で頼むメニューにもしっかりと気を配りたい。
「居酒屋には低糖質なメニューが意外と盛りだくさんなので、誘惑にさえ負けなければ立ち回り方は簡単です。和風系は焼き鳥や焼き魚、モツ煮などお酒に合って低糖質なものが多い。甘くないだし巻き卵なんかもいいですね(食事②)。
洋食系はピザやパスタといったメインどころが食べられないつらさはありますが、生ハムやチーズで軽くワインを飲むのも一興です。バルに行ったらアヒージョ、ラムチョップを頼むことが多いです(食事③)」
食事③ 洋食系居酒屋でも肉をメインに!
体重が落ちたばかりでなく、思わぬ副産物もあった。
「バターコーヒーの威力はすさまじくて、朝アラームなしでもパチッと目覚められるようになりました。仕事中の眠気も一切なし。業務効率が格段にアップしたんです。
反対に誘惑に負けて糖質を摂ってしまった次の日は、体が明確にダルい。糖質の摂りすぎがいかに体に悪影響を及ぼすかを、この身で実感しています」
付き合いの飲みが多い社会人の光明となる華麗な立ち回り。ぜひマスターしてもらいたい。
食事① 朝昼兼用のお手製バターコーヒー(糖質1g)
・バターコーヒー
・グラスフェッドバター
・MCTオイル
「グラスフェッドバターとMCTオイルの黄金の組み合わせで、糖質制限に最適なだけでなく、集中力が高まり仕事のパフォーマンスも上がることから『完全無欠コーヒー』とも呼ばれるバターコーヒー。毎朝こだわって作っています」
食事② 和食系居酒屋は味つけに注意!(糖質10g)
・焼き鳥
・魚のカマ
・モツ煮込み
・だし巻き卵
・ハイボール
「焼き鳥やモツといった和風系居酒屋の鉄板は糖質制限にぴったり。ただし、糖質を含んだタレは避けて塩を選ぶ点は徹底します。だし巻き卵や魚料理も気にせず口にしてOK。会食は楽に立ち回れるお店に自分から誘導すると楽です」
食事③ 洋食系居酒屋でも肉をメインに!(糖質8.4g)
・アヒージョ
・生ハム
・サラミ
・チーズ
・ワイン
「洋食系で外食するなら肉やエビなどの食材をオリーブオイルで煮た低糖質料理・アヒージョをメインに頼むことをおすすめします。生ハムやサラミといった肉系のつまみはワインに合いますが、飲みすぎには注意してください」
【お酒大好き・ヨムネコ氏】
生粋の酒好きに加え、仕事柄外食が多いということもあってメタボに。しかし糖質の勉強をして、外食先での立ち回り方を見直しただけで1か月で7kgもの減量に成功した
<取材・文/週刊SPA!編集部>