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専門家も想定外…RAV4もハリアーもよく売れているのはなぜ?

 先週、当連載では、「ホンダCR-Vは日本ではぜんぜん売れてないけど、世界では第4位」と書いたけど、RAV4は世界第3位。海外で売れるクルマは日本じゃ売れないのがフツーになりつつあるのに、RAV4は日本でも売れている。RAV4とCR-Vを比べると、サイズはほとんど同じだし、値段だって装備を考えればほぼ同等なのに、謎だ。  その理由を探るべく、RAV4のハイブリッドモデルで八ッ場ダムに行ってみました。  近年、巨大ダムの新規完成はほとんどナイ。ダムといえば黒部ダムとか九頭竜ダムとか、昭和にできたものが大部分で、行くだけで昭和気分を満喫できるんだけど、八ッ場ダムはさすが最新のダム。すべての風景が今っぽかった。ダム湖の下に沈んだ住宅や温泉宿は、快適そうなピカピカの建物に生まれ変わり、道の駅などの観光施設もとっても現代的。新型コロナ禍の平日、天気は大雨だったのに、かなりにぎわっていた。
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ガソリンとハイブリッドに加えて、6月にPHV(プラグインハイブリッド)も追加されたが、注文が殺到したためバッテリーの生産が間に合わず、年度内の生産分は終了。PHVは現在、注文停止状態! 469万円~

 で、RAV4のほうはというと、確かに全幅は1855mmもあって日本じゃデカすぎるけど、実際に乗っていると、それで不便を感じるシーンはあんまりない。駐車場のワクに入れると、隣のクルマとの間隔が狭くて、ドアが開けづらいのは確かではありますが。  乗り味のほうは、トヨタのハイブリッドカーらしく、空気みたいに自然かつ快適。もちろん燃費はかなりイイ。つまり不満はないけれど、これといってスゴイとかステキだと感じる部分もない。でも、RAV4もハリアーもよく売れている。ホントのホントにいったいナゼ!?  答えは、「トヨタだから」、そして「どっちも日本人にウケそうなデザインだから」というあたりになるのでしょうか?  RAV4は直線基調の角ばったデザインで、明らかに日本人好み。若い層にもウケている。ホンダのCR-Vのプヨプヨしたおまんじゅう型とは、イメージ的にかなり違う。  一方、ハリアーの内外装はというと、バブル期にバカ売れしたマークⅡみたいな、がんばって見栄を張ったスペシャルティカーの香りがする。まさか30年後の今、スペシャルティカーがSUVで復活するとは思いませんでした。  ということで、世の中なにがどうなるかわからないことを、再確認するしかないのであります。
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エンジンやプラットフォームなどがRAV4と共通の新型ハリアーは、ガソリンモデルが299万円~で、ハイブリッドモデルが358万円~。いずれもRAV4より値段がちょい高めです

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新型ハリアー

【結論!】 八ッ場ダムがどれくらい水害対策に役に立つのか、素人にはよくわかりませんが、RAV4やハリアーがこれほど売れる理由についても、専門家として完全に想定外でサッパリわかりません。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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