コロナ禍でなんとか持ちこたえている状況だが、同じく苦境の人々になにか助言できることは？ 「休業中に通販が伸びていたことも含め、今後はお取り寄せのシェアが伸びると思うので、通販のメニューを開発しています。そういった戦略がハマって売れたときはやっぱり嬉しいし、つらい状況だと思うんですが、戦略を練って、うまくいったときの喜びを目指して、踏ん張っていくしかないんだと思います」 　コロナの影響でビジネスの環境も変化しつつあるが、どのように順応していくべきだろうか。 「リモートワークは、僕らオッサン世代から見たら『楽してるやん』って思うかもしれません。でも、それでもできることがあると気づくきっかけになりましたよね。吉本もムダな会議が多くて、昔は夜の2時に呼ばれて『気ぃ狂ってんな』って思ったこともありましたから（笑）。今までの当たり前が変わっていくので、新しい環境を拒まず、むしろそのなかでずる賢くなれたらいいのかなと思います」 　新しい生活様式を受け入れ、ずる賢く生きる。これが、ビジネスマンとして生き残る第一歩なのだ。 【たむらけんじ氏】 ’73年、大阪府生まれ。お笑い芸人、実業家。『探偵ナイトスクープ』など主に大阪でレギュラーを多数務める傍ら、飲食店などを複数経営 ＜取材・文／週刊SPA!編集部＞