ライフ

20代で100軒の一流寿司を食べ歩く男「1万5000円で一流を学べる場」

 かつて高級寿司屋は、サラリーマンが憧れる商談の場所であり、大人の男の嗜みの場所だった。しかし、いつしか給料減と会社の経費削減でサラリーマンたちの足は遠のき、「大衆店でも美味しければいい」と思っている人は多いはずだ。だが、これに異を唱える人がいる。
寿司リーマン氏

寿司リーマン氏。実際に寿司を食べながら話を聞いた

「デキるビジネスマンになりたければ、一流の寿司屋に行け!」と語るのは、日本中の高級寿司屋の写真をインスタグラムに投稿し話題の寿司リーマン@taki_sushimania氏。まだ20代ながら1年に300万円を寿司に費やし、全国100軒以上も一流の寿司屋を巡っているという生粋の寿司好きだ。  サラリーマンとしてコンサルティング会社で働きながら、平均でも週に4回、多い時は3日で7回も寿司を食べている彼は日本全国の寿司を食べ歩く中で、ビジネスマンと寿司の重要な関係性を見出したという。そこで、寿司を通じて生み出した、寿司リーマン氏独自のビジネスの流儀について話を聞いた。

寿司屋だから学べること

マグロ

「福岡市『伍水庵』の中トロ。口に入れた瞬間は水分量が少なめに感じるシャリも、トロの脂とマッチすることで一気に親和性が高まるんです。食べながら何度も頷いてしまった逸品です!」と寿司リーマン氏

――どうして一流の寿司屋に行くとデキるビジネスマンになれるんでしょうか。 寿司リーマン氏(以下、寿司):一流の寿司屋に行くと、味はもちろんのこと「一流の気遣い」が学べるからです。寿司を握りながらお客さんに合わせてペースを変えたり、シャリの量を調節している様子を見ていると自然と「一流の気遣い」を感じることができます。 ――しかし、それは寿司に限らずとも高級料理店に行けば学べそうです。 寿司:例えば同じ高級料理でも、フレンチの場合シェフとサービスが別ですよね。でも寿司は、大将がそれを1人でやる必要があります。寿司屋の「カウンター文化」というのが他の高級料理店と大きく違う点なんです。  大将とお客さんの間にあるのはカウンターだけ。近距離で、お客さんに見られ、コミュニケーションもしながら繊細な握りを提供する。100軒以上の寿司屋を巡る中で、一流の寿司屋というのは、味はもちろんのこと「接客」も一流だと気づきました。  カウンターで、常連、カップル、食通など、お客さんのタイプによって会話を使い分けている様子は見ているだけでも勉強になります。  ビジネスマンにとって、商談相手への気遣いや心地のいい雑談など、自分と照らし合わせて仕事に活かせる部分が多いと思います。特に若手のうちは、そのような「一流の気遣い」に触れる機会ってないですよね。
次のページ
一流の寿司屋の条件とは?
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート