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20代で100軒の一流寿司を食べ歩く男「1万5000円で一流を学べる場」

一流の寿司屋の条件

寿司屋大将

「食べログ全国1位の寿司屋『日本橋蛎殻町すぎた』の杉田大将。味はもちろんのこと一流の接客に感動が止まりませんでした。思わず大将にサインをいただいていましたね!」

――なるほど。そもそも一流の寿司屋に定義はあるんでしょうか。 寿司:もちろん回らない寿司屋で、カウンター10席未満で握る人が1人。値段に関しては一概には言えませんが、せっかくなら夜の「おまかせ」で1万5000円以上のところに行ってみてほしいです。  あと、私の場合は比較的大将の年齢が若いお店に行くようにしています。「若い」というのは、オープンしてから5年以内の寿司屋や、大将の年齢が20代後半~30代後半の寿司屋です。  若くしてお店を仕切っているその大将がどんなスキルを持っているのか学ぶべき点が多く、刺激になります。訪問する度にどんどん進化する伸び代があるので、通うのも楽しみになりますね。 ――でも、1万5000円以上というのはなかなか高額ですね。普通のサラリーマンが行くのは少しハードルが高い気がします。 寿司:普通の飲み会でも、一次会、二次会といってタクシーで帰る、となると余裕で1万円を超えますよね。だったら飲み会を数回我慢して、数ヶ月に一度でいいので、一流の寿司屋で勉強してみるのも面白いと思います。  たとえ初めてでも気を張る必要はありません。着席する時、正直に「初めてなのでお手柔らかにお願いします」などと伝えれば、初心者に合わせた会話をしてくれるはずです。  大将は魚のプロフェッショナルですから、提供される握りを楽しみながら、種類や産地、食べ方など、気になったことを素直に聞いてみてください。

一流の寿司屋で守るべきマナー

赤貝

「千葉県1位の寿司屋『寿司栄』の赤貝。満開に咲く花びらのようなフォルムで、芸術的な作品でした!」

――一流の寿司屋に行くわけですから、最低限のマナーはあると思います。これだけはNGというようなことはありますか。 寿司:まず、出されたらすぐに食べるというのが基本です。大将は一番おいしい瞬間で握りを出してくれているので、写真を撮るとしても時間をかけないようにしたほうがいいですね。  基本的に断られることはないですが、「写真撮っていいですか」というのも聞くようにしましょう。そこから会話が生まれることもありますから。  あとは、食べたいネタのおかわりはおまかせのコースが終わったあとにしたほうがいいです。大将にはロジックがあってネタの順番を決めているので、まずはそれを楽しむことを優先してほしいですね。  寿司屋は基本的に「粋」な文化です。あまり難しく考えずに、大将のペースに身を委ねながら、一流の味と接客を味わってみてください。 =====  コロナで頻繁に飲み会にもいけないご時世。少し背伸びをして、一流の寿司を味わってみてはどうだろうか。 寿司リーマン氏: 25歳で訪れた金沢の名店「太平寿し」をきっかけに寿司屋の奥深さを知り、予約困難店と呼ばれる全国各地の一流寿司屋を食べ歩いている。これまで訪問した一流寿司屋は100軒以上。 そこでの実体験から編み出した「一流の寿司屋にいくと、自己成長できる」という独自の切り口で成長意欲が高い20代のビジネスパーソン向けにメッセージを発信している。Instagram:@taki_sushimania
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