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「家電量販店の“有料保証サービス”は必要?」現役販売員の本音

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。前回はネット通販で「買ってはいけない家電/買うべき家電」をお伝えしましたが、今回のテーマは「家電量販店の有料の保証サービスは必要? 不要?」です。
家電量販店

※写真はイメージです(以下同)

追加の有料保証サービスはつけたほうがいい?

 近年、家電量販店は無料の保証を充実させています。お店によっては購入したときに自動的に延長保証が付くところもありますが、有料プランに入ることで、さらに充実した保証をつけることができます。  結論からいうと、有料の保証は必要なケースが多いです。購入した商品が壊れてしまった経験のある方なら、その後は自然と有料の保証プランに入っていると思いますが、私自身も4Kの大型テレビが壊れたときに助かった経験があります。  ただ、何でもかんでも有料保証をつければいいというわけではありません。商品によっては損をしてしまう可能性もあるので、事前のチェックが重要になります。特に注意が必要なのはパソコンです。

パソコンの保証サービスには特に要注意

 パソコンの故障の原因でよく耳にするのは、OSのアップデートがうまくいかず、ソフトウェアの不具合で動かなくなること。このソフトウェアの故障は、有料の保証でもサポートされていないことが多いんです。  また、ハードウェアのトラブルではハードディスクの故障が多いのですが、家電量販店の大半はハードディスクを消耗品として扱うので、これも有料保証のサポート外になっていることがほとんどです。  つまり、ソフトウェアもハードウェアも故障の原因になりやすいものは、保証の対象外になっていることが多いんです。保証内容はそのときどきで変わるので、ソフトウェアでダメになったときも保証してくれるのか、ハードディスクの故障も対象内なのか、店員にしっかりとヒアリングしたほうが堅実です。
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契約内容をしっかり確認しておかないと…
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関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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