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マスク転売に失敗して在庫は8万枚…倉庫の使用料もバカにならない

 収入減に会社倒産、投資失敗……コロナを機に無一文となる人が後を絶たない。突然に訪れた無と絶望とはいかほどのものか。コロナ禍で負債を抱えることになった人々をリポートする! 今回はマスク転売に失敗し100万円以上を損してしまった男性を取材した。
[コロナで無一文]衝撃ルポ

川田健太さん(仮名・45歳)が借りている倉庫。マスクが大量に売れ残っている

マスク転売で一獲千金を狙うも8万枚の在庫を抱えて大損!

「中国製マスクの特別な仕入れルートがある。一緒に輸入しないか」  都内で飲食店を営む川田健太さん(仮名・45歳)は、緊急事態宣言発令から数日後の4月上旬、中国で貿易業を営む同年代の日本人男性Aからそんな誘いを受けた。コロナ禍で店の売り上げがガタ落ちしていたときのことだった。 「当時ネットで販売されていたマスクの最安値は55円程度。ところが彼のルートでは、送料込み一枚35円で仕入れられるということでした。その利ザヤなら儲かると確信し、最小ロットの10万枚を私が4万枚、A氏が6万枚共同購入しました。A氏の口座に140万円を振り込んだのが4月13日。その時の彼の話では、約2週間でマスクが到着するという話でした」
マスク

※イメージです

 しかし、コトは予定通りには運ばなかった。 「4月20日にA氏から『コロナの影響で上海からの航空便が減便され、出荷待ちの状態』と告げられました。さらに27日には『中国のマスクに対する輸出規制が強化され、通関をやり直すことになった』と連絡が入る。その2日前から倉庫の使用料月1万4000円を払っていたのですが……」

最低価格は一枚15円以下にまで暴落

 ようやく再通関のめどがついたのは4月30日。しかし、航空便ではなく船便になるため、20日ほど日数がかかるとのこと。そうこうしているうちに、マスク相場の下落スピードは予想を超えて加速。5月25日に緊急事態宣言が解除されても川田さんらのもとにはマスクは届かず、最低価格は一枚15円以下にまで暴落していた。 「マスクが届いた6月3日には最低価格は一枚10円ほどに。たとえこの価格で売り切っても、ネットショップの販売手数料などを差し引くと100万円以上の赤字です」  在庫のうち2万枚ほどは飲食店で売ったり知人に配ったりしたというが、今も8万枚以上の在庫を抱える。倉庫の使用料も払い続けているという。マスク不足に苦しむ人が多いなか、転売で儲けようとした川田さん。自業自得とはいえ、コロナ禍の行く末を予測するのは難しい。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!10月27日発売号の特集「[コロナで無一文]衝撃ルポ」より
週刊SPA!11/3号(10/27発売)

表紙の人/ バチェロレッテ・ジャパン

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