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「ビデオカメラ」家電販売員が本当に買いたい3機種と絶対に買わないメーカー

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。前回は「家電のレンタルサービス」をテーマにお得な使い方をお伝えしましたが、今回はビデオカメラの中から「買いたい&絶対買わない機種」を皆さんにお話したいと思います。

スマホ全盛でもビデオカメラが重宝される理由

 昨今はスマートフォンの性能が上がり、動画を撮る場合もスマホで事足りる場面が多く見られます。そんななかで、私があえてビデオカメラを推す理由は以下の3点です。  1点目はスマホと比べて手ブレ補正機能が優れていること。なかでもSONYの「空間光学手ブレ補正」機能は秀でており、レンズ自体が手ブレ補正をしっかりと行ってくれるので、動く被写体を撮影したいときにも重宝します。
ビデオカメラ

※写真はイメージです(以下同)

 2点目は長時間録画が容易なところです。スマホで長時間録画するのは現実的ではありませんし、バッテリーに関しても、ビデオカメラは長時間録画が可能なものを備えており、電池切れを心配せずに使えます。  3点目はズーム機能とマイク。一般的なスマホに搭載されたデジタルズームに対して、多くのビデオカメラに搭載されている光学ズームのほうが画質が粗くなりませんし、拡大しても画質が低下しづらい傾向にあります。また、ビデオカメラはマイクも指向性になっていて、被写体に向けてマイクを向けて収音するものがほとんど。学芸会や発表会などでも周囲の雑音を気にすることなく、クリアな音声で撮影できます。

現役家電量販員が今、オススメするビデオカメラは…

 3点の理由を踏まえて私が最もオススメするビデオカメラはパナソニックの「HC-VX992M」です。4K対応で高画質、かつサイズや重量のバランスがよくて使いやすいですし、値段もリーズナブル。4K対応のビデオカメラは10万円を超えるものが多い中で、実勢価格6万円前後で購入できます。手ブレ補正機能に関してはSONYの製品に分がありますが、このコスパのよさは大きな魅力です。  また、価格を抑えつつ、手ブレ補正も重視したいという方はSONYの「HDRCX680」がぴったりです。ホワイト、ブロンズブラウン、レッドの3色が用意されており、実勢価格はどれも5万円前後。4Kには対応していませんが、中間機種以上のモデルにしか備わっていない「空間光学手ブレ補正」機能をかなりのお手ごろな価格で入手できます。  子供の発表会など三脚を使って遠くの被写体を撮影したい方には、パナソニックの「HCV480MS」がいいでしょう。その特徴は、実勢価格3万円前後と非常にリーズナブルでありながら、50倍ズーム機能を備えてること。手ブレ補正機能はやや弱めですが、前述した通り、三脚を使用すれば気にする必要はありません。
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人気はあってもオススメできない機種も…
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関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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