カーライフ

日本人がビビるフランス車の欠点を克服したプジョー208

昔のフランス車には欠点がありました

 オシャレさに関して異論はないでしょう。なにせおフランスだから。走りはあくまで実用本位で、フツーに走っててじんわり良さが滲み出るタイプ。フランス車の味わいを一度知ったらやめられません。 オートクラブ でも、昔は欠点がありました。まず、ATがダメだった。最近まで、フランス人の9割がMT車に乗っていたので、フランス車はMTが基本。自然、ATの開発はおろそかになり、プジョー・シトロエンの4速ATは、必ずブチ壊れるとも言われてました。私は3台乗ってセーフでしたが。  しかし、現在は解決しております! なぜなら、日本製のAT(アイシンAW)を導入したからです! 我がDS3はその第一世代。プジョー・シトロエンが日本製の6速ATを導入したと聞いただけで「夢か?」と思いました。それで「すげえ!」と、ついコーフンして買ってしまった面もあります。 オートクラブ

先進安全装備も導入

 もう一つの欠点は、先進安全装備がダメだったことです。最近までフランス車には、自動ブレーキやACC(前車追従型クルーズコントロール)なんて影も形もなかった。4年落ちの我が愛車もまだ不十分で、時速30㎞以下でしか効かない「ないよりゃマシ」程度の自動ブレーキが付いてるだけ。フランス車だもん、しょうがないよね。  ところが! それも解決されました! アメリカ系サプライヤー(TRWという会社)の最先端技術が導入されたのです! かつてのプジョー・シトロエンのアキレス腱は、日米の部品が完全に補強! まるで日米安保! その完成形が、この新型プジョー208なのです。 オートクラブ
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これぞフランス車の王道
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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