カーライフ

日本人がビビるフランス車の欠点を克服したプジョー208

ATが6速から8速に進化

 フランス車の弱点を完全に克服したこのクルマ、見た目はかつてのプジョーらしい小粋さを取り戻し、エンジンは実用域が元気で高効率な3気筒1.2リッターターボ。私のDS3と基本的に同じエンジンだけど、ずいぶん静かで滑らかになっている。しかもATは6速から8速に進化! フランス車が8速AT! 聞いただけで失神してしまいそう。
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新型プジョー208は1.2リッター直列3気筒ターボエンジン(100馬力)+8速ATで、「スタイル」(239万9000円)、「アリュール」(259万9000円)、「GTライン」(293万円)をラインナップ。MTがないのは残念です……

 アメリカ系(現在はドイツ系のZF傘下)のレーダーやカメラはフランス感ゼロで、夢のように正確に作動する。さすが軍事超大国の技術。日本車やドイツ車にもまったく負けてない。  しかもこのクルマ、乗り味がいいんですわ。私のDS3は、フランス車のくせにドイツ車みたいに足を固めたモデルで、フランス車としては乗り心地が大変残念なのですが、208は乗れば乗るほどしなやかで気持ちイイ。これぞフランス車の王道。ルネッサ~ンス。  うーん、いいなあ。これ欲しいなあ。でもDS3の下取りいくらかなあ。なにせ不人気の3ドアだから、高くて50万円くらいかなあ。となると追い金最低250万円か。キツイ……。キツすぎる。とりあえず、登録済未使用車が出回り始めてから考えよう。

【結論!】

 今回試乗したのは293万円のGT Lineだけど、買うとしたら、その下のアリュール(259万円9000円)が狙い目だろう。登録済未使用車なら40万円引きでイケるかな? ああ、この道はいつか来た道……。
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しなやかなコーナリング性能と快適な乗り心地のプジョーの足まわりは「猫足」と表現されます。猫に乗ったことはありませんが、確かに乗り心地はしなやかで快適でありました!(担当K)

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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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