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2週間毎にPCR検査も、新作舞台に向けて対策に次ぐ対策/鴻上尚史

2週間毎にPCR検査も、新作舞台に向けて対策に次ぐ対策

ドン・キホーテのピアス 毎日、粛々と10月31日から始まる『ハルシオン・デイズ2020』の稽古をしています。  先日は、二週間ぶり、二回目のPCR検査の結果が出て、スタッフ・キャスト、全員が陰性でホッとしました。  まあ、陽性者が出た時点で、稽古中止、全員の再検査、自宅待機となるわけで、言ってみれば、ロシアンルーレットみたいなものです。  結果が出る前日は、思わず夢を見ました。陽性の結果が出て、僕が自宅からZoomで演出しているというものでした。画面越しの演出はもどかしくて、「ああ! もう!」と夢の中で悶えていました。  稽古に入る前に受けた、一回目のPCR検査の時は、まだそんなに実感がなかったのですが、コツコツと芝居が面白い感じで出来上がり始めると、「おお。ここで感染したら、終わるのか」という実に切ない思いがこみ上げてきます。  とりあえず、次の検査を受けるまでの二週間は、稽古できることになったわけです。

PCR検査を受けてない人は稽古場に入れない

 今までは、稽古場に知り合いが来たり、マスコミの取材を受けることが当たり前でしたが、PCR検査を受けてない人は、誰も稽古場に入れなくなりました。  プライベートも感染に気をつけるので、稽古場と自宅の往復、まるで修行僧のような生活になっています。  稽古場はもちろんですが、劇場も業界団体が発表した感染予防のガイドラインに沿っています。  劇場入り口で検温し、消毒するのは当然で、チケットは観客にもぎってもらいます。  物販も極力減らし、パンフレットは通販で買えるようにしようとしてます。  また、もしもの対策のために、観客の名前と携帯電話番号を書いてもらいます。  もちろん、個人情報ですから、感染者が出ない限り、この情報は保健所には提出しません。  さまざまな実験の結果として、舞台と客席は2メートル離します。  本来は、消防法では舞台と客席の距離は1メートルと定められています。  それを、倍の2メートルにしました。
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舞台俳優のセリフでは、意外と飛沫は飛ばない
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