仕事

裏カジノで借金50万円、高級ソープ店に就職させられたギャンブル依存症

 コロナ禍や構造不況、はたまた自堕落な生活など……その業界の平均から落ち込んだ収入での生活に甘んじている人がいる。その理由は? そこから抜け出す術はあるのか? 沼に足を取られてもがき続けている当事者たちが給与明細とともに今の心境を語る。

ギャンブルの借金に沈み…18時間労働の超ブラック職場

片山真司さん(仮名・49歳)

片山真司さん(仮名・49歳)

 ギャンブル依存症の片山真司さん(仮名・49歳)は、裏カジノでつくった50万円の借銭を高級ソープランドのボーイとして返済した。 「コロナ禍で韓国のカジノでバカラができくなり、裏カジノに出入りするように。調子のいいときは3万~4万円が瞬時に数十万円になるけど、あの日は2時間で100万円ほど負け、カジノ店が紹介してくれた“ヤバイ筋”から借りた50万円も一瞬で溶かし……」  その代償に、裏カジノ店の言いなりに送致され、“就職した”場所は某歓楽街の高級ソープ店だった。 「スタッフが飛ぶ(無断退職)こともよくあり、穴があいた日なんて始発から終電まで18時間労働もする超ブラックな職場。さすがに週一だけは休ませてもらえましたが、それ以外は馬車馬のように働く毎日でした」  大入り手当を含め24日勤務で30万円を超える額面も一勤務あたりにすると1万2000円。長時間労働が常態化しており、時給換算すれば600円台の超薄給。しかも稼いだカネの大半が天引きされるとあって、徒労感が滲んだ。 「使用済みバスタオルや射精後のゴムは嬢たちが片付けるルールだったので、僕の仕事はプレイ後の部屋掃除やベッドメイク、液体ソープの補充が中心でした。足拭きマットの交換も毎回の仕事でしたが、なぜかあれだけは生理的に受け入れられず、体が震えました」

我慢に我慢を重ね2か月で借金を完済

 元IT系の片山さんは店のブログ更新に手間取る先輩を手伝いつつ、積極的にコミュニケーションを図った。キャストの女のコたちと打ち解けるようになると、別の先輩従業員から「新人の立場でお嬢と口を利くな」と嫉妬とも思える嫌がらせが始まり、閉口した。  我慢に我慢を重ねた2か月の“お勤め”ののち、借金を完済。 「朝から晩まで働いて、借金分を天引きにされて手取りは4万円。食うに食えず、すっかり痩せ細ってしまいました」
給与明細

ある月の給与明細。同じような境遇と思われる同僚も多かったが、詮索するのはご法度が業界のルール

 と、当時の給与明細を取り出し笑うが、「裏カジノ独特の背徳感が忘れらず、もう絶対に近づかない、とは誓えない」とポツリ。  ギャンブル依存症の悲しい性だ。 ▼片山真司さん(仮名・49歳) ’00年代のネットバブル期にIT企業で勤務。依存症の回復施設で1年余りを過ごすも、今も時折カジノに迷い込む人生 <給与明細> 実働24日 4万1600円 ・給料 30万6000円 ・借金返済の天引き -26万4400円 ※高級ソープボーイの平均月収33万円(編集部調べ) <取材・文/週刊SPA!編集部>
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