裏カジノで200万円をスッた男の悲劇――中国赴任中に味わった高揚感、帰国したら足を洗うつもりだが…
先日、覚醒剤使用の容疑で逮捕されたタレントの清水良太郎容疑者。その入手ルートとして一部報道で指摘されているのが裏カジノだ。昨年末にいわゆるカジノ法(IR整備推進法)が成立したことを受けてか、警察による裏カジノの取り締まりは激化の一途をたどる。10月10日には名古屋の裏カジノ店の経営関係者が逮捕。週刊SPA!の調べによると、今年に入り大阪で5店舗、東京都内では少なくとも4店舗以上が摘発されている。
このようなご時世のなか、どのような人々が裏カジノに通っているのか? どうして裏カジノにハマるようになったのか? 調査をすると「海外でカジノにハマった」という声も聞こえてきた。
これまで、カジノどころかパチンコ経験もなかったという大岩淳さん(仮名)。ギャンブルとは無縁だった彼が裏カジノに足を踏み入れることになったきっかけは中国赴任だ。それも、仕事上の接待だった。
「中国の大都市には裏カジノが結構あって、取引先の専務が大の博打好きだったんです。違法だとわかっていても大口の取引先なので断るに断れず、上司は黙認。何のフォローもありません」
裏カジノ代が経費としておちるはずもなく自腹。この1年の収支はマイナス200万円で、一時は400万円以上負けていたというからお気の毒と言うしかない。
「連れていかれる裏カジノは富裕層が多く、1回で1万元(=約17万円)は使うハメになるんです。幸い日本にいる共働きの嫁とは財布が別で、株などの運用で増やした個人資産がまだ3000万円ほどありますが、この調子だとさらに目減りさせそうで心配です」
しかし、それ以上に心配なのは、負けた分を大きく取り戻すことになった、バカラで300万円大勝ちしたときの強烈な記憶だ。
「あのときの高揚感は正直、セックスよりも気持ちよかった。あの高揚感が味わいたくて、気がつくと勝負にアツくなることもあって。ちょっとずつギャンブルが好きになっている自分がいるんですよね」
大岩さんは来春、本社に復帰の予定になっている。日本に帰国したら、きっぱりと足を洗うつもりではいたのだが、「都内にも裏カジノ店って、たくさんあるんですよね……?」と、その決心は早くも揺らぎ始めている。
取材・文/週刊SPA!編集部

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