首都直下地震でオウム関連施設はどうなる?
◆公安監視下のオウム関連施設はどうなるの?
首都直下型地震発生時、犯罪とともに不安視されるのが、混乱に乗じたテロ行為。特に、現在も公安監視下に置かれているオウム関連施設などにはどのような震災対応がされているのか、公安調査庁の関係者に話を聞いた。
「政府として、震災便乗テロの危険性が高いと認識しているわけではありませんが、有事においても“平時と変わらない体制を維持する”ためのさまざまな想定はやっています。特に、団体規制法の下、監視が続けられているオウム真理教の2つの後継団体、アレフと光の輪は地震発生時でも、最重要監視団体として想定している。混乱する最中どう監視を行うか、監視人員をどう確保するか、ライフラインの確保も含めて震災時のシミュレーションも行っていますね」
周辺住民の心理を考えれば、当然の対応。だが、目の前の監視対象が被災した場合はどうか。
「もし彼らにケガ人が出れば、常に近くにいる我々は、ただ見ているわけにはいかないでしょうね」
普段は彼らの動きに目を光らせる公安調査官が、救助要員に転じる可能性もある?
― 首都直下地震で[犯罪が多発する街]はここだ!【5】 ―
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