スポーツ

ゴルフ松山英樹「入れたくない動き」を取り入れて復調

体験談を自分に重ねる

 これはゴルフ以外の運動や勉強や仕事にも当てはまります。ただ読書をするにしても書かれている理屈だけを理解しようとするのか、書き手の体験談に自分を重ねて共感しようとするのかで、文章から受け取れるものが変わります。ただ知識や論理を取り込むだけでなく、「他人をきっかけにして、自分が忘れている大切なことを思い出す」のも学びの一つなのです。   信念を持つには、「テーマを決める」「ヒントを集める」「エピソードを思い出す」「フレーズを作る」「アウトプットで確かめる」という5つのステップがあります。私はこの仕組みを「マインドレコーディング」と呼んでいます。

ヒントを集め続ける

 松山選手は2019年10月から自分のスイングを変えようとしていました。それから一年かけてヒントを集め続け、決定的なヒントとなる目澤コーチと出会い、自分が忘れていたことを思い出しています。そのスイングのコツがどんなものかは伏せられていますが、それをフレーズ化して、自分のものにしているのは明らかです。2020年11月のヒューストンオープンの優勝争いはその結果です。  信念の変化は理屈だけの小手先ではなく、人との出会いや別れという深い部分を含んでいます。そのため松山選手のように年単位の時間がかかります。しかし、もし自分の悩みや願望が「小手先ではどうにもならない」と感じているのなら、「自分は誰のことが気になるのか?」「自分は誰のことを気にしているのか?」と人間関係まで含めて考えてみてください。自分の信念が見つかり、現実が変わるはずです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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