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話題のSNS「Clubhouse」日本でだけ“招待枠バブル”が起きている理由

Clubhouseの招待、誰かお願いできませんか?」  こうした投稿がここ数日、FacebookやTwitterなどSNS上で多数投稿。これまでほとんど知られることがなかった「音声SNS」が瞬く間に拡散されることになった。

ローンチ当初からシリコンバレーでは注目の的

Clubhouse

Clubhouse

 話題の音声SNS「Clubhouse」の特徴をシリコンバレー最大級のベンチャーキャピタル「Plug and Play Tech Center」で日系企業担当責任者を務める宮崎皓司氏は次のように解説する。 「2020年4月にローンチされた招待制音声SNSアプリで、『音声版Twitter』ともいわれ、世界中のベンチャーキャピタル、テック界隈で大きな話題になっていました。ローンチ直後、β版がリリースされた段階ではシリコンバレーのベンチャーキャピタル界隈のごく限られた人が利用していたアプリでしたが、今月、大型資金調達を果たし、メジャーな存在となり、全世界中でバズっています。 『room』と呼ばれる仮想スペースを作成したり、そこに参加したりすることで簡単に世界中の人たちと会話の共有が可能です。roomは誰でも作成することができ、シリアスな話題から雑談まで、テーマも温度感もさまざまなやりとりが発生しています」

「完全招待制」というクローズさ

 その大きな特徴は「完全招待制」で、既存ユーザーからの招待がないと参加できないという点にある。 「実際に利用するためにはアプリをダウンロード後、既存ユーザーから招待を受ける必要があり、招待された新ユーザーも新たに2名まで招待ができます。また、プラットフォーム上で積極的に部屋を作成したり、会話に参加したりすることで招待枠が増える仕様になっているのですが、この招待枠が一部でプレミアチケットになっていたわけです」
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なぜ日本でだけ招待枠バブルが起きたのか?
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