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年収250万円のヒラ社員、副業に活路。営業ルート中に副収入を生むテクとは

社内サバイバルが激化するなか、大多数のサラリーマンは“出世”という一つの目標を諦めなければならない。どうせ一生ヒラ社員ならと割り切り、会社とは別に収入源を確保するのも一つの手だ。大都市と地方の人材を結ぶシェアリングサービス「JOINS」の代表取締役である猪尾愛隆氏に話を聞いた。

都市部の会社員がリモートで地方企業と契約

ヒラ社員

JOINSでは、会員登録後、プラットフォームから案件を選び応募。募集者とWeb上で面談を行い、成約したら業務を開始する

 2021年の注目ワードの一つである「ビヨンド副業」。都市部のビジネスマンが地方の中小企業でリモートワークをするスタイルの副業のことを指す。 「JOINS」の代表取締役である猪尾愛隆氏は、地方でのビヨンド副業について「ミドル世代のヒラ社員こそ求められている」と語る。 「現在地方の中小企業では、主にデジタル分野の業務を担当してくれる人材を求めています。例えば、SNSを使ったECサイトへの集客や、タイムカード・請求書のデジタル化など。  ビヨンド副業では、案件ごとに最適なデジタルツールを選択し、実際の操作から社内の人間への説明まで、すべて一人で行う必要があります。一貫した業務が行える人材というと、これまで現場で数々の経験を積み、後輩のフォローもしてきた40~50代のヒラ社員が多いため、地方で引っ張りだこになるというわけです」  管理職では指示を出すだけ、若手では実務に当たるだけになってしまい、最初から最後まで一人でこなせない。頭と手足の両方を動かせるミドル世代のヒラ社員こそ、地方の中小企業のニーズに対応できる人材というわけだ。

IT関連以外の職種・経歴の人でもマッチングしやすい

ヒラ社員

業務は基本的にリモートで、月に1~2回現地に足を運ぶ。JOINSの案件では、報酬金額は平均月額約11万円で労働時間は月33時間

 特に、さまざまな部署を渡り歩いてきた大企業の社員なら、自分でも気がつかなかった、使えるスキルが身についている可能性も高い。 「ビヨンド副業は高度なスキルがなければ手が出せないと思われがちですが、そんなこともありません。Excelのマクロ機能が使えるだけでも大いに活躍できます。IT関連以外の職種・経歴の人でもマッチングしやすいですよ。大都市から地方で働く副業のスタイルは、これから市場が確立していくでしょう」  思いがけない実務経験が、意外と役に立つ可能性もある。プレーヤーとしての能力を十分に身につけたヒラ社員なら、会社の外に活路を見いだすこともできるだろう。
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年収250万円・貯金ゼロのヒラ社員が見いだした活路
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