デジタル

サブスクを解約できないユーザーをカモにする悪質アプリの対処法

自分は大丈夫か確認する方法は?

 これらの詐欺アプリは、開き直って、さも凄いことができるようにアピールをしているのが特徴。広告も派手で、拡散されやすい。もちろん、ダウンロードして詐欺アプリと気がついた人がコメントを付けたりしているのだが、それが隠れてしまうほどプロモーションすることがある。  意図していないのにサブスクリプション契約の画面が出たら、即拒否してアプリをアンインストールしてしまおう。無料期間だけ使ってみようと、下心を出すと手続きを忘れたりして課金が始まってしまうので要注意だ。フリースウェアなのに使えるアプリなどはない。近づかないことが重要だ。  もし、今すでに自分が契約しているか不安になったなら、AppStoreもしくはGooglePlayストアですぐに確認できる。iOSなら、「設定」から一番上の名前をタップし、「サブスクリプション」をタップする。一覧が表示されるので、記憶にない項目があれば詳細画面から「サブスクリプションをキャンセルする」をタップすればいい。
フリースウェア

iPhoneの場合は「設定」→「名前」→「サブスクリプション」と辿ると、サブスクリプション契約しているアプリを一覧できる

フリースウェア

「サブスクリプションをキャンセルする」をタップすれば課金が終了する

 Androidなら、GooglePlayストアのメニューから「定期購入」を開けば確認できる。心当たりがないアプリが入っていたら、詳細を開き、「定期購入を解約」をタップしよう。
フリースウェア

Androidの場合はGooglePlayストアのメニューから「定期購入」をタップする

フリースウェア

「定期購入を解約」をタップすれば課金が終了する

フィッシング詐欺の可能性も

 もし、アプリをインストールしたつもりなのに、ウェブサイトに飛ばされてクレジットカード情報を入力するように誘導された場合は、フィッシング詐欺の可能性がある。とは言え、アプリストアで登録していないので、上記の方法では解約できない。そもそも、詐欺なので解約になど応じてもらえない。基本的にはクレジットカード会社に連絡して、カードを再発行してもらうことになるだろう。  ちなみに詐欺でなくても、別途ウェブサイトから契約した情報の場合は、アプリストアの設定からは確認できない。そのウェブサービスのサイトにログインし、確認するしかないのだ。筆者も、Amazonの巨大ストレージサービスを契約したことになっていたことがある。契約した記憶もないし、使ってもいないサービスに大金を払うのは痛い。普段から、きちんとクレジットカードや銀行の引き落とし明細は確認することをオススメする。  また、アプリのインストールを気軽にする人が多いが、もっと慎重になったほうがいい。自分でインストールしてアクセス権限を渡してしまうと、セキュリティ機能では防げない。ネット詐欺被害に遭わないためにも、普段から注意しておこう。<文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
1
2
おすすめ記事