リモートワークが増えるに連れ、Zoomなどの利用機会が増えているが、加えて以前よりも電話がかかってくる機会も増えていないだろうか? もちろん急ぎの電話もあるだろうが、そうとばかりは限らない。電話は「あとでまとめて留守電を聞けばいいや」と思っても、意外にも数が多くなると留守電のチェックは苦痛だ。会話の中で、折り返しの連絡先などを言われたら、メモを取らなければならない……。
そこでオススメしたいのが「スマート留守電」。iOSは月額360円(税込)、Androidは月額319円(税込)のサブスクリプションサービスだ。
月額300円強で利用できる「スマート留守電」
イチイチ留守電を再生しなくてもいい仕組みとは?
かかってきた電話に出られなかったときに、録音してくれるサービスなのだが、なんとそれをテキストに起こして、メールやLINEで通知してくれるのだ。電話に出なくていいだけでなく、留守電を音で聞かなくてもいいのはありがたい。メールやLINEで不要な留守電は1秒でスルーできるようになる。もちろん、スマホでも固定電話でもOKで、番号を替える必要もない。
iOSとAndroidで金額が異なるので注意
アプリを起動すると購入画面が開くのだが、まず「留守電のテスト」をタップしよう。実際に電話を発信して留守番を残し、どんな風なテキストになるのかを確認できる。試しに話したところ、「柳谷」が「柳家」に変換されていたが、完璧に認識されていた。
問題ないようであれば、購入しよう。すると、割り当てられたスマート留守電の番号が表示される。050からはじまるIP電話だ。続けて、プルダウンメニューから留守番電話を受ける回線を選択する。固定回線を設定する場合は「その他」をタップ。
固定回線のサービスのマニュアルを見ながら、割り当てられた電話番号への転送設定を行う。サービスによって設定方法や料金が異なるので、あらかじめ確認しておこう。「NURO光でんわ」を使っている筆者の場合、月額500円だった。
準備ができたら、アプリの「転送設定確認」に転送元の電話番号を入力し、「確認の電話を受ける」をタップすれば完了だ。最後に、ユーザー登録して、ソースネクスト・アカウントを作成しておこう。登録しておけば、端末を紛失しても利用再開できるし、機種変更や複数スマホでの利用も可能になる。
契約前にテストできる。完璧に認識できたのがすごい
購入したら、個別のIP電話番号が割り振られる
転送元の電話番号を登録する
ソースネクスト・アカウントを登録する
試しに、設定した固定電話に電話したところ、転送されて留守番電話になった。普通に話して電話を切ると、ほどなくアプリ通知が届く。アプリを開くと、メッセージが表示される。今回も完璧に変換できていた。「資料が欲しいんですけど」といった口語もきちんとテキストになっており、電話番号を口頭で伝えたのも認識。さらには電話番号がハイパーリンクになっていた。
もし、テキストが誤変換されて意味がわからないときは、再生ボタンを押すと実際の音声を再生できる。「電話」を押せば、かけてきた相手に折り返し電話を発信できる。
通知がくるが、この時点で内容がきちんとわかるのがすごい
アプリを開くと音声を確認したり、相手に電話を折り返すことができる
わざと怒っている風に、早口で乱暴に話しても認識したのがすごい。設定によっては、LINEで受け取れるようになるので、タイムラグをなくすことも可能。トラブルに即対応できれば、傷口を小さくできるかもしれない。
電話をかけなおすだけでなく、「メッセージ」や「メール」で返信することも可能。「共有」をタップすると、音声データやテキストをメールなどで転送できる。
ものすごく早口で乱暴に話しても認識した
留守番電話のテキストをLINEで受け取ることも可能
「共有」でテキストや音声を転送できる
初期設定では、コンピュータの音声が対応するが、自分の声を録音したものも設定できる。企業名を名乗らないと、相手も留守番電話を残していいのか不安になってしまうかもしれないので、設定しておいたほうがいいだろう。
自分の声を留守番電話で再生することもできる
今回は、固定電話を設定したが、合計10回線を設定できる。利用しているスマホの留守番電話として使うことも可能だ。
副業で固定電話番号を取得しなければならないが、本業中は電話を受けられないと言う人もいるだろう。そんな人は、固定電話の留守番電話としてオススメする。また、リモートワークに限らず、そもそも「時間を盗まれるから」「非効率だから」という理由から、電話を受けるのも留守番電話を聞くのも嫌だ!と言う人もいるかもしれない。そんな人も、これなら大幅に無駄を省けるだろう。
「留守番はテキストで読む」というサービスは、時間を効率的に使いたいビジネスシーンにピッタリと言える。月額400円なので、悩むくらいならまず契約して体感してみることをオススメする。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に
原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、
原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。
YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる