仕事

転職「今の仕事を辞めたいのに辞められない」のはなぜか?

気持ちと結びついた仕事

 彼は学生時代に生徒会役員を務めていました。そして、その時に経験した学園祭の準備に対して、「今までの人生で一番楽しかった」という印象を抱いていました。  また、さらに幼い頃までさかのぼると、彼の家族はあまり仲が良くなかったと言います。彼の父親は再婚しており、二人の兄は異母兄弟というやや複雑な家庭環境もあって、その二人の兄が素行不良だったからです。そのとき幼稚園児だった彼は家族の絵を書いて、その絵の上に「家族全員大集合」とひらがなで書き込んだこと鮮明に覚えていました。  こうした過去の体験があるからこそ、彼は仕事や職場に求める「一体感」を求めており、それとは正反対である「バラバラ」な今の会社に不満を感じているのです。そして、「一体感のある仕事、職場」というのが、彼が探すべき「次の仕事、職場」になりました。

「自分の内面に結びついた方針」を考える

「自分の内面に結びついた方針」が決まっていると、転職情報を見ているときにピンとくる会社が目に留まります。会社の理念や社風はWEBサイトや転職情報といった細かい部分にまで反映されており、そうした理念や社風と自分の内面がお互いを引き寄せ合うからです。  反対に「自分の内面に結びついた方針」が決まっていないと、転職情報を見ても、給料や勤務地や休日数といった労働条件しか目に入りません。もちろんそうした客観的な条件も大切ですが、それだけで会社を選んでしまうと、いざ働き始めた時に「どうもウマが合わない」と悩む羽目になります。  この「自分の内面に結びついた方針」がその人の信念です。信念は人間関係から生まれます。この相談者の場合、家族との関係や、学生時代の生徒会での人間関係から、「一体感を持って生きていきたい」という信念を持ちました。その信念が働き方にも反映されているのです。  もし仕事を辞めたいと考えているならば、「今の仕事や職場のどこが不満なのか」を振り返ってみてください。そうすると自分が次の仕事や職場に何を求めているのかがわかります。この心構えが自覚できると、具体的な転職活動にスムーズに取り組めるようになります。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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