カーライフ

ターゲットはZ世代の新型シビック。でも歓喜したのは昭和世代でした

MTのフィーリング

 新型でもその傾向は変わっていない。日本での初期受注のなんと4割がMT! その数字を聞いただけで目頭が熱くなりました。AT比率99%の国で、4割がMTなんてありえない……。(正規輸入では)BMW3シリーズにもプジョー508にも、MTはありません! こういう古風にカッコいいセダンタイプでMT車に乗りたければ、シビックを選ぶしかないのだ!
オートクラブ

プジョー508

 で、新型シビックのMTのフィーリングだけど、さすがホンダ。とても量販車とは思えないほどガッチリしていて、レースカーみたい。シフトチェンジがガキンと固いので、操作のたびにちょっと手が痛い……。まさにマニア泣かせ。こんなセダンタイプのクルマ、ほかにない!  こういうクルマが日本ではちっとも売れないってことは、カーマニアって本当に少数派なんですね……。

【結論!】

これだけ日本では売れないクルマを、あえて日本に導入してくれたホンダに心から感謝します。MT車を買えるだけありがたいんだから、「こんなデカいの、シビックじゃない!」とか言わないように!
オートクラブ

今シーズン限りでのF1撤退、S660やNSXの生産終了など悲報が相次いだホンダですが、新型シビックはカーマニアにとって久しぶりの朗報ではないでしょうか?

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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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