カーライフ

まるで加トちゃん? カウンタックのデザイナーが絶賛したワゴンRがリボーン

走りのほうは…

オートクラブ 走りのほうは、まあフツーです。エンジンはノンターボのみ。ミッションはCVT(無段変速AT)のみ。軽自動車のエンジンはノンターボとターボの2択だが、販売は9割近くがノンターボ。ほとんどの国民はそれで満足している。つまり加速を決めるのはクルマの重さだが、スマイルの車両重量は軽のなかでは中ぐらい。よって加速も「まあこんなもんかな」以外の何物でもない。  乗り心地は適度にソフトだが、首都高をグイグイ走っても問題はない。装備は全部ついている。自動ブレーキは問答無用で全車標準。試乗車にはロングドライブでラクチンなACC(前車追従型クルーズコントロール)もついていた。オプション含めると約200万円するだけに、ついてないものはナイ! 「これ以上のクルマは我が国には必要ない!」と思えてくる(峠道を登らない限り)。  結果、ワゴンRは昨年10月、7年ぶりに軽自動車販売台数首位の座を奪還した。「祝・ワゴンR復活!」と言いたいところだが、その後再び4位あたりまで落ちました。落ちましたけど、このシンプルで笑わせてくれるデザイン、かなりイイ。マルチェロ・ガンディーニ氏が何て言うか聞いてみたいです。敬礼!

【結論!】

軽自動車はニッポンの国民車であり、1つの閉じた生態系。世界に誇る奇観とでも申しましょうか。そこに現れた新たな奇観・キモカワイイ系の超新星を、大事に育てようじゃありませんか。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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