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売上高9兆円の“絶対王者”イオン。国内で独り勝ちできた「3つの理由」

なぜ国内のSC店はイオンモールの一強なのか

それでは同グループの成長を牽引したイオンモールの成長要因を見ていきましょう。主な要因は3つ考えられます。一つ目の理由は法律改正です。もともと日本ではイオンモールのような大型SC店をオープンさせる際、地元商工会との調整(合意)が必要でした。 それが、1991年の大店法改正及び、2000年の大店法廃止&大店立地法の制定によって大規模SCの出店が容易となり、以降イオンモールは出店を続けました。 二つ目の理由は大型SC店が持つレジャー要素です。食品や衣服・日用品まで揃うGMSは確かに便利ですが、レジャー要素はありません。一方である種の街並みのような大型SC店にはレジャー要素があり、買うものが無くても週末に訪れたくなる仕掛けがあります。また、専門店同士の競争も生じるため、商品や店構えが陳腐化しないというメリットも。

「競合の不在・出遅れ」も大きい

ただし、以上の二要因だけでは“イオンモールだけ”が伸びた理由にはなりません。大型SC店という店舗形態はイオン初のものでもなく、アメリカでは50年代から普及していました。イオンモールが伸びた三つ目の要因は「競合の不在・出遅れ」です。 GMSで国内トップだったダイエーも前記の通り1997年に赤字転落となり、2000年以降に大規模店を出店する余力はありませんでした。セブン&アイHD傘下のイトーヨーカ堂も業績が伸び悩んでいたことに加え、駅前・市街地を強みとしていたために郊外型SC店の展開に出遅れました。 セブン&アイHDが好調なコンビニ事業に注力していたことも要因として考えられます。以上、3つの理由により国内ではショッピングセンターといえば誰もがイオンモールを思い浮かべる状況が生まれました。
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今後は、中国・東南アジアと「都市型SC」
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