更新日:2023年05月15日 14:11
エンタメ

閉鎖病棟に3回入院した元セクシー女優が明かす「メンヘラの“プロ・アマ”の違い」

スマホも取り上げられて再び閉鎖病棟に

――3回目の入院は、どういったきっかけだったのでしょうか。 白玉:3回目は2022年、つまり去年ですね。親しい友人と本当に些細なケンカをして、気を引く目的でリスカしちゃったんです。でもそれを忘れて外に出てしまったせいで、家のすぐ近くにある交番のお巡りさんに緊急保護されてしまいまして……。  この時は意識も鮮明で「大丈夫」と繰り返し話したのですが、向こうは血まみれの女を「じゃあ気を付けて」と帰すわけにはいきませんから(苦笑)。でもこうした経験は2017年ころにあったので、「今までと同じで、朝になったら帰してもらえるんだろう」とタカをくくっていたんです。  友人も来てくれたんですが、「すぐ帰ると思うから」くらいのノリでいったん帰ってもらって。でも明るくなってから「じゃあ行こうか」って連れていかれた先が、ずいぶん遠い精神病院でした。  そこで精神鑑定がおこなわれて職歴を明かし、質問に素直に応えた結果「ちょっとおうちには帰れないなあ」と。そのまま救急車でこれもずいぶん遠い距離を走って、閉鎖病棟へ入院という経緯です。 ――警察経由での入院だったんですね。 白玉:窓にフィルムを貼られているから病院の場所もわからないし、スマホや所持品なんかも取り上げられて。最初の1週間は1人部屋で過ごしたんですが、その後4人部屋へ移動しました。前の病棟は女性のみだったんですが、そこは男女共同で年齢層も高め。お風呂も、週に3回・15分ずつと限られた時間しか使えませんでした。  作業療法こそおこなわれていたものの、面会もオンラインで許可制。売店はあったんですが、私は着の身着のままで連れてこられたので無一文です。連絡が取れないから私物を取ってきてもらうわけにもいかず。

“都知事の許可”がないと出られない入院

白玉あも――3度目の入院はどのくらいの期間になったのでしょうか。 白玉:警察に保護されての入院は“措置入院”という形になります。これは退院が医師の一存ではなく、知事の許可が必要になるということ。私はひたすら生活態度を正して、仕事ができないために収入が減る危機感などをしっかりした文章で先生に伝えるなど、早期退院に向けて頑張りました。  これは後で知ったんですが、措置入院は通常2~3か月がベターなんだとか。でも私は地道な活動のおかげか、ざっくり1か月ほどで退院が許可されました。担当の先生が退院時期の目途を教えてくれる人ではなかったので、突然「明後日以降ならいつでも退院していいよ」って言われて驚いたのを覚えています(笑)。  意図せずイベントをドタキャンすることになってしまった仕事関係の方に謝罪の連絡を入れた時は、「逮捕か自殺」だと思われていました(笑)。笑いごとではないんですけどね。
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「いまも昔も人前に出る仕事は楽しい」
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営業・バス運転手・SEといった職を経験してきたジョブホッパー。編集プロダクションでの修行を経て、現在はフリーライターとして活動中。将来はボルゾイを飼いたいと願ってやまない

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