ライフ

現代人の体調不良を劇的に改善するカギは「水分補給とストレッチ」

水分補給で本来の血液を取り戻す

ケンブリッジ大学で「純粋な水」を飲んでいる筆者

ケンブリッジ大学で「純粋な水」を飲んでいる筆者

カリス:本日はよろしくお願いします! 早速ですが、水分が足りないと身体はどうなるんですか? 橘:よろしくお願いします! 水分を十分に摂らないと、脱水して血流が悪くなりますよね? だから肝臓が体内に溜まった老廃物を処理しきれないので、肝臓の病気になります。さらに心臓も血液を流しにくくなるので、血圧が上がって心臓疾患になる。汗を流して体温調節することもかなわないので、熱中症などで運動能力・認知能力・集中力も低下します。 カリス:デメリットめちゃくちゃあるじゃないですか! 具体的には、どれくらいの脱水量でアウトなんですかね。 橘:なんと、2%脱水するだけで運動能力が低下しますよ! 3%脱水するとぼんやりしてきて食欲不振にもなりますし、4~5%になると疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状も生じます。10%以上だと、死に至ることさえあります。 カリス:いやー、水を飲まないって、本当は「生き物として生きることを放棄する」ようなものだったんですね。疲れてる人は水分不足の可能性が高いので、とりあえず水分補給したほうが良さそう。 橘:本当にそうなんですよ! 日本では水の重要性があまり理解されていないので、必要栄養素として指定されていませんが、欧米では「男は3L・女は2.5L」というふうに必要栄養素として定められています。でも、普通に3食を食べても1Lにしかならないので、ほとんどの人は水分不足状態です。

ジュースやお茶、コーヒーやお酒ではなく、水で水分補給を

カリス:とはいっても、あと2Lも水を飲むって、しんどくないですか? 橘:普段から水分補給するのが大事だと思います。だけど、生活のどこで水を飲めば良いか、みんな分かってない。朝起きた後500ml、寝る前500ml飲むのを「習慣化」すれば、水は案外いっぱい飲めるんですよ。あと、唇がパリパリしてきたらすぐ水を飲む。運動中にはがぶ飲みする。お腹がすいたときも、水を飲めば空腹を紛らわせられるから良いでしょう。 カリス:水太りはしないので、ダイエットしてる人にも朗報ですね。水の正しい飲み方ってありますか? 橘:現代人はジュースやお茶ばかり飲みがちですが、砂糖と添加物が入ってるうえにカロリーも高いので、なるべく純粋な水を飲むべきです。特にカフェインやアルコールが含まれる飲料は、利尿作用があるので水分補給にはなりません。東大の研究によると、ビールを1L飲むと、体内の水分が100mL出るらしい。ゴルフをする人に倒れる人が多いのも、水分補給せずにお酒を飲みながらやるからなんです。僕自身、筋トレしてるのもあって、お酒は飲まずに水をいっぱい飲んでますが、だからこそいつも元気いっぱいなんです。 カリス:あー、確かに。僕も普段はコーヒーやコーラばかり飲んでるので、見直さないとヤバいっすね。。ミネラルウォーターなどを増やさないと。 橘:あと、水で食べ物を飲み込むのもやめるべきです。消化不良にもなりますし、満腹感が得られず太りやすいので。 カリス:実際に、これまでストレッチを担当してきたお客さんにも、水分補給が不十分な人って多かったんですか? 橘:めちゃくちゃ多いんです! だから、いっつもこまめな水分補給を勧めています。水をもっと飲むように指示したところ、「思うように身体が動くようになった」「肩こりと頭痛がなくなった」「寝つきが良くなった」とみなさん言ってくださって、とても嬉しかったです。だからこの記事を見てるあなたも、体調が悪いときは、ぜひこまめな水分補給を実践してみてください! カリス:水って身近すぎるからこそ、逆にその大切さに気づけず、みんな「水臭い」感じになってますね。。なんか、水が「みずみず」しく思えてきました。僕も体調崩しがちなんで、これからもっと水分補給します! 「水と空気のない場所で、人間は生きられない」――アルベルト・アインシュタイン
次のページ
ストレッチで本来の筋肉を取り戻す
1
2
3
1993年、韓国生まれ。16歳で東京大学に合格。日本政府から天才認定(学生としては初めて、研究業績だけで永住権を取得)を受ける。博士(情報理工学/東京大学)。英・ケンブリッジ大学/独・ミュンヘン工科大学/伊・ミラノビコッカ大学で訪問研究。⽇本トップレベルの医療AI研究者であり、「みんな健康かつ笑顔で暮らせる社会」を実現すべく、医用画像データプラットフォームを手がけるCallisto株式会社を創業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信中

誰でも“天才になる”方法

16歳で東大に合格した
元引きこもりの僕が教える逆転の思考法


記事一覧へ