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ドンキの総菜が大幅にテコ入れ…「ダントツに美味かった商品」と「唯一の弱点」をレポート

今年8月渋谷に誕生した新業態「ドミセ」や、メガドンキの出店拡大など、ドン・キホーテのがますます好調の様子です。同店を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の2023年6月期の売上高は、前年比5・8%増の1兆9367億円。営業利益は初の1千億円を超えました。このように勢いづいているドンキが、“これまでにない弁当・総菜”の新ブランドを発表しました。 ブランド名は、「偏愛めし」。みんなの75点ではなく、誰かの120点を目指すような、とことん振り切った商品で、「なにそれ?うまそう!」と思わずうなるような偏愛メニューがラインナップされているそう。ドンキマニアの私としては気になって仕方がなく、一足先に試食に行ってまいりました。そこで今回は、ドンキ系列358店舗で11月1日から販売される「偏愛めし」全10商品を実食し、その魅力をレポートしてみたいと思います。※表記価格は全て税込
偏愛めし

ドン・キホーテから誕生した弁当・総菜の新ブランド「偏愛めし」

万人受けを脱却すべく開発されたメニューは、ドンキらしさ満載

偏愛めし

発表会での試食ブース。各商品についてドンキらしい熱いプレゼンを受けました

今回試食したのは、11月1日から新発売される商品の中の主力10アイテム。ドンキならではの個性たっぷりな3つのカテゴリー「白飯許さない」、「脇役を主役に」、「酒しか勝たん」に分けられていて、ドンキらしい熱いプレゼンテーションが行われました。商品概要は以下の通り。相変わらず商品名が長いです! 「白飯許さない」 具が足りなくて白飯ばっかになる現象が一番嫌い!具材たっぷりな商品 ・はみだしすぎィな 鶏つくねおにぎり(322円) ・欲望のままに作った 厚切りロースの ピラミッ丼(646円) ・あんだく溺れ天津飯(430円) 「脇役を主役に」 調味料やタレなどの脇役にスポットライトを当てた商品 ・焼肉のタレをドバドバ 染み込ませた焼肉タレ おにぎり(肉入り)(160円) ・西京味噌で米を食い 続けるための金目鯛 西京焼きおにぎり(214円) ・ダシを活かすための 親子丼(495円) 「酒しか勝たん」 無類の酒好き担当者がすべての酒好きに捧げた逸品 ・噛むほど旨い 炙り鶏ハラミ(322円) ・酒放題ゆず味噌 なんこつ(268円) ・吸ってよし食ってよし だし漬け枝豆(322円) 【R 指定?】葉わさび ポテトサラダ(268円) 私がすべてを実食して感じたのは、コスパのすばらしさです。特に「欲望のままに作った 厚切りロースの ピラミッ丼」の重量感や「焼肉のタレをドバドバ 染み込ませた焼肉タレ おにぎり(肉入り)」のやり過ぎ感には笑いが止まらず。このボリューム、この素材、この味でコンビニよりもお得に感じる価格は圧倒的な魅力につながるなと脱帽しました。また、おつまみジャンル「酒しか勝たん」の商品は、ライバル不在と断言できるほど完成度の高い味わいに驚きました。ここからは具体的に感動した商品を厳選してご紹介していきたいと思います。

ダントツに旨かったのは、ケガするポテサラ

偏愛めし

【R 指定?】葉わさび ポテトサラダ(268円)

最も感動したのは、“ケガするポテサラ”と紹介された「【R 指定?】葉わさび ポテトサラダ」です。妥協なくわさびを練り込み、葉わさびがトッピングされています。一般的なポテサラとは全く別物で、食べた瞬間に脳が覚醒するような爽やかさを実感。辛すぎやしないかと心配でしたが、食べてみるとおいしいレベルのギリギリを狙ったバランスに仕上がっていて、普段ポテサラを頼まない人の心もつかんでしまうような斬新味に惚れ惚れしてしまいました。
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おにぎり商品はすべてホームラン級
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食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12

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