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居酒屋で大人気の“あの飲み物”も実は危険…?専門家が選ぶ「本当に避けたい添加物」7選

加工食品の多くは発色剤が使われている

[危ない食品]最新事情 第5位の「発色剤」(亜硝酸ナトリウム)は、生ハム、ソーセージ、明太子など、加熱せずにそのまま食べるものに多く使われている。 「亜硝酸ナトリウムは色を鮮やかにするだけではなく、食中毒を引き起こすボツリヌス菌の発生を抑える役目もあります。そのため、保存料と同様にこちらも必要悪といえます。ただ、発がん性が指摘されています」(中戸川氏)  朝食の定番であるウインナーやベーコンにも含まれていることがある。毎朝、亜硝酸ナトリウムを摂取することだけは避けたいところだ。  第6位の「たん白加水分解物」は、人工的なうま味調味の一種だ。厳密には添加物ではなく食品扱いとなっているが、中戸川氏は警鐘を鳴らす。 「うま味調味料に含まれている化学調味料には、発がん性もアレルギー性もありません。しかし、このたん白加水分解物にはそのリスクがあるのです。にもかかわらず、“化学調味料不使用”と表示しておきながら、たん白加水分解物が使われているケースが散見されます。ただ、件のガイドラインによって、この問題は解消されるはずです」

気をつけられるところを見直す

 第7位の「乳化剤」は毒性もアレルギー性もない安全な添加物として知られてきた。だが、近年になって腸内細菌へ悪影響を及ぼすことがわかってきたと中戸川氏は続ける。 「乳化剤は腸の粘膜の油を奪って、バリア機能を失わせてしまいます。腸内フローラを変化させ、炎症を引き起こし、肥満や糖尿病の原因にもなる」  しかし、現代において添加物の摂取をゼロにすることはほぼ不可能だという。 「私も添加物を日々摂取しているはずです。ただ、加工食品を食べすぎないようにしたり、普段自宅で使う調味料には気を使ったり、可能な限り添加物を摂取する頻度は下げています」(圓尾氏)  過剰になりすぎず、気をつけられるところは気をつける。無駄に添加物を摂取する必要はないということだ。
[危ない食品]最新事情

加工食品ジャーナリスト・中戸川貢氏

【加工食品ジャーナリスト 中戸川貢氏】 一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会代表理事。ミネラル不足や添加物について全国で講演を行っている
[危ない食品]最新事情

管理栄養士・圓尾和紀氏

【管理栄養士 圓尾和紀氏】 未来日本型食生活協会代表理事。総合病院に勤務後、独立。フリーランスの管理栄養士として食事指導、講演などを行っている 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/Shutterstock
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