「なんでMCなんてやってるんだろう」芸能活動42年の中山秀征(56歳)が“悩んだ過去”を告白
芸能界を生き抜いてこれた理由は「人見知り」
――MCにもいろんな方がいますが、中山さんのMCのスタイルとは?
中山:まず僕、すごく誤解されている気がするんです。僕って人当たりが良くて、世渡りがうまくて、社交的で八方美人、みたいなイメージがないですか?
――違うんですか?
中山:本当の僕はめちゃめちゃ人見知りだし、不器用なんです。極力目立たないように、相手の意識に入らないように振る舞う。呼ばれたら行くけど、自分から進んで輪の中に入っていくなんてとんでもない。
……でも、だからこそ今まで芸能界で生きてこれたのかなと思うこともあって。
上岡龍太郎さんからかけられた「言葉」
――どういうことですか?
中山:エラい誰かにくっついて言うこと聞くとか、媚びへつらってみたいなことが、人見知りだから絶対にできないの。ただ、たしかに仲良くしてもらった先輩はいっぱいいて。そういうすごい方たちからもらった大切な言葉を、次に伝えていく役割なのかなと思うことがあるんです。
島田紳助さんは、MCとしてものすごく勉強してた。「俺はさんまには話芸では絶対勝てない、だから勉強する」って言って、視聴率を細かくノートに書いて研究して…。上岡龍太郎さんから言われた言葉では、「苦しい時は登っている時。でも楽だなって思った時は下ってる時だから、気をつけろよ」と。
俺は人から学んだもので生きているんだよね。だから、とがったスタイルはないと思う。ただ、僕が人からもらった言葉を伝えたい。こんな人がこんなこと言ってたんだぞと。
大阪府出身。大学卒業後、会社員を経てライターに。エンタメ系での著名人インタビューをメインに、企業/人物の取材記事も執筆。トレンドや話題の“裏側”が気になる。『withnews』で“ネットのよこみち”執筆中。Twitter:@Yoshikawa_Miho_
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