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元セクシー女優が「地味につらい女優の裏側」を暴露。血液検査は“最低月2回”、拘束時間12時間以上…

セルフメイクの現場が増えている

たかなし亜妖さん 最近はコストカットのために、衣装は自分持ち、かつセルフメイクの現場が増えているそう。「自分のことは自分が一番わかっているから、他人が手を施すより、セルフメイクの方が女の子は可愛くなれる」というメーカーの意向もあり、わざとヘアメイクを呼ばないケースさえあるのだ。  だがしかし、現場へ向かう際の荷物が増えるので、女優からすると衣装やメイク道具の持参はかなり大変。衣装と言っても複数パターンの全身コーデを用意し、靴やカバン、アクセサリーといった小物も要求されればものすごい量になる。マネージャーが車で迎えに来ず、電車で現場へ行かなければならない女優だと地獄絵図でしかない。  おまけに、持って行ったアイテムが必ず使われるとは限らないので、たまに“持って行き損”になることも……。普段の顔と実際に売り出しているキャラが異なると、プライベート用の私服がまず使えないのも大きな悩みである。  また、撮影用に服をいくつか用意しておき「一度使ったアイテムを使い回さない」と決めるプロ意識が高い女優もいる。衣装やメイク用品を自費で購入すれば経費はかかるし、家の荷物もどんどん増えてしまう。仕事だから仕方がないものの、本当は現場に手ぶらで行きたいのが多くの女優のホンネだろう。疲れた体で大量の荷物を持ち帰るのも、“地味につらい”。

夏は暑くて冬は寒いのがつらい!

 エアコンの音が入り込むのを防ぐため、撮影時にはスイッチを消すのが現場の鉄則……となると、夏は暑くて冬は寒くなってしまう。撮影現場の環境は常に悪いもの、と言っても過言ではない。  つらいのは演者だけではなく、スタッフも一緒だ。特に夏は暑い中重たい機材を持ち、人間が密集している中で仕事を進めるのはだいぶキツいので、まだ冬の方がマシといったところだろう。  女優はいつも一糸まとわぬ姿での撮影となり、体を激しく使うせいで夏も冬もしんどい。「夏は暑くて冬は寒い」という季節の洗礼(?)をビシバシ受けまくり、「体が強くないとやってられん!」と思う機会が何度も訪れるほど。  動画もつらいが、スチール撮影もまたしんどい。むしろ動画よりたくさん動かないので、ポーズを取っていない間我に返り、暑すぎる・寒すぎると余計な感情が頭に浮かんでしまう。私はあの瞬間がたまらなく嫌だった。  最近はなくなってきてる「野外もの作品」だと、さらに季節の厳しさを感じる。寒暖差だけではなく、成人向けビデオは諸々の事情があって虫よけスプレーを使えないため、夏場は蚊に刺されてしまう。ビデオの撮影現場は、いろいろな意味で“戦場”なのだ!
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いまを生き残るセクシー女優のたくましさ
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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