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パワハラに苦しんだ元自衛官が実践する心の防衛術。個人でできる最も実効性の高い方法とは?

「一線を越えたら撃ちますよ」という気概を持つ

銃を持つ男性 ただ、真面目な人ほど、「感情的になったら負け」だと思って、そんな人にもまともに接して、彼らに心を蹂躙されてしまいます。    では、どうしたらいいでしょうか。  それは「一線を越えたら撃ちますよ」という気概を持って、人の心に土足で踏み込んできたら、きっちりと撃退する能力を示すことです。  これは防衛省が毎年刊行している「防衛白書」に書いてある「防衛力」と同じで、自分の安全保障を確保するための最終的な担保なんです。

自分の大切なものを否定するような言葉や行動に対しては容赦なく反撃する

 そのためには、まずは自分の心の中の「一線」をしっかりと決めておきましょう。何でもかんでも「撃つ」という姿勢では、冗談が全く通じない人と思われてしまうので、許容できる限界を決めておきます。  私の場合は、自分の大切なもの(趣味や友人、家族など)を否定するような言葉や行動に対しては容赦なく反撃するようにしています。そのような言葉や行動があった場合は、真顔で「笑えないですね」と警告して、「それ以上は入ってくるなよ」感を出しています。
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筋肉と知識が武器になる
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とある企業の危機管理屋。以前は幹部自衛官として、おもに師団司令部、方面総監部などに勤務。現在は会社員として働きながら、趣味の畑仕事や狩猟などを楽しむ日々を過ごす。一方で、転職をきっかけに自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にXで発信を開始。フォロワー数は18万人を突破し、投稿はネットニュースなどにも取り上げられるなど、人気を博している。著書に『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』、新刊『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』

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