エンタメ

元SKE48・高柳明音「集大成ではなく“はじまりの一冊”」3rd写真集『あかねのそら』から始まる20周年に向けた夢

元SKE48・高柳明音「集大成ではなく“はじまりの一冊”」3rd写真集『あかねのそら』から始まる20周年に向けた夢

高柳明音

「私の“今”を見せている作品」

――さて、今回の写真集はデビュー15周年の集大成という位置付けですが……。 高柳:そうですね。まず一番に思ったことが、私的には“はじまり”の一冊だと思っていて、デビューしてから15年という月日がなければ作れなかった作品です。17歳でSKE48に入ってから、できないと思っていたことができるようになって、29歳で卒業してから本格的に女優業も始めて、この15年間で形成された高柳明音が詰まっている。私の“今”を見せている作品なので、ずっと応援してくれているファンの方へ、感謝を伝える贈り物になったらいいなと思っています。 ――“今”を大切にしているのは、高柳さんらしいと思います。 高柳:アイドル時代からずっと言ってますよね、『今が一番楽しい』って。振り返って楽しかったこととかもたくさんあるけど、やっぱり“今”が大切だと思うので。その考えはずっと変わらないです。 ――30歳になりたての頃、とあるインタビューで「30代は自分のために使いたい」とおっしゃっていました。着実に有言実行できてると思います。 高柳:ありがとうございます。そうですね、あの頃は連休とか考えられなかったし、ずっと先の予定まで決まっていて、それこそ土日は握手会で全国いろんなところに行ってましたし。今はもちろんお仕事を優先しつつも、好きなアーティストさんやアイドルのライブに行ったり、自分の時間を大切に、楽しめるようになったと思います。そろそろ一人旅や海外旅行をしてみたいですね。 ――私ごとで恐縮ですが、先日30歳になりまして、数字の重荷をじわじわと実感しております。 高柳:20代が終わりに近づいてくるともがくんですよね。ちょうど卒業したのが29歳で、20代を全てSKE48に捧げて、もう20代はやり残したことがないぐらいアイドルをやり尽くしたんですけど、多分、20代の女性が普通に経験することの9割はやってないと思うんです。だからあの歳までアイドルをやったことに悔いは全くないですけど、もがいてはいたんですよ。「やばい!30歳になっちゃう!」って。でも、今はいろんな重荷から解放されたというか、30歳になったら別にそんなに焦ることなかったじゃんみたいな(笑)。20代の間に何かしなきゃ、20代の間にしかできないことをやろうと思っていたけど、意外とそんなものはないって気づいて、今は開放感がありますね。 あっ、表紙も風に吹かれてる!
元SKE48・高柳明音「集大成ではなく“はじまりの一冊”」3rd写真集『あかねのそら』から始まる20周年に向けた夢

高柳明音

20周年に向けた夢

――確かに(笑)。あっという間に20周年イヤーも迫ってきますね。 高柳:20周年かぁ。あと5年ですよね。この15周年の期間で発見できたことは、自分の中で結構大きくて、先日のソロコンサートのように、ライブで歌って踊ることって、アイドルを辞めたらもうできないだろうって思ってたんです。ただでさえ、SKE48時代から歌詞を覚えるのが苦手なのに、一人で何曲も覚えてライブなんてできるのかって、自分への挑戦でもありました。自分の中で「やりたいって言っちゃいけないのかな?」と思っていた歌やライブを、いろんなスタッフさんが「歌いいね」、「歌続けなよ」って言ってくれて、味方になっていただけたことが嬉しかったです。もし20周年までにしたいことは何ですかって聞かれたら、私はアルバムが出したい! ――ソロアルバムですね! 高柳:SKE48時代はありがたいことに選抜メンバーに選んでいただいていたけど、自分が携われた曲ってほんの一部で、ソロ曲は卒業したときにいただいた『青春の宝石』だけで、ソロパートで歌えた曲も『1!2!3!4!ヨロシク!』のセリフぐらい。でも、「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」が始まって、在籍中に真っ直ぐ歌に向き合って卒業できたからこそ、「自分だけの歌がほしい」って思えるようになったんです。次にコンサートができるとしたら、カヴァー曲だけじゃなくて、自分の曲をもっと増やしたい。自分で歌詞を書くのはもちろんですが、できればいろんな人に私の歌を書いてほしい。私の人生経験のほとんどがSKE48なので、アイドルとしての経験はたくさんできたけど、多くの人に共感してもらおうとなると価値観がズレてきちゃうんですよね。となると一人では限界があるので、いろんな人と歌を作って、その楽曲の世界観に魂を吹き込むような体験をしたいです。まだ夢の途中ですけど。 ――“歌手・高柳明音” 高柳さんのファンはステージに立つ姿を見たい方も多いと思いますし、嬉しい宣言ですね! 高柳:歌手っていうとちょっとハードルが上がるけど、でも芝居も好きだから、いつか自分が主演をできたら、その挿入歌を自分で歌えたらいいなと思ってます。それこそミュージカルとかやってみたいです!やりたいと思ったことは、これからどんどん口に出していきます! <取材・文・撮影/安藤龍之介>
1
2
3
【関連キーワードから記事を探す】