更新日:2012年07月11日 17:30
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神奈川発[禁煙ファッショ]常連客離れで、売り上げが激減!

神奈川県内の飲食店の悲惨な”現状”とは……? 【case1】常連客離れで、売り上げが激減!
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 今回の条例施行にあたり、神奈川県内にある半数以上の飲食店が「売り上げは減少した」と回答。実際、禁煙にした飲食店では「モーニングタイムに全席禁煙にしたら売り上げが5%減少」(ファミレス経営者)、「ランチタイムに禁煙を実施したら、サラリーマン客を中心に、喫煙客全体が減少した」(和食店店長)など、施行5か月で顕著な影響が出ているようだ。  現在、市営施設内のイタリアンレストランで働くAさんも、条例の影響についてこう嘆く。 「ウチの店は市営施設内にあるので、4月から完全禁煙にしました。以前は、結婚式の二次会などのパーティ予約が多かったけど、禁煙にしてから予約数が半分に減少。『あの店ではタバコが吸えない』と敬遠されてしまったようで……。さらに、別のある店では一部上場企業に勤める年配の得意客の店離れも深刻とのこと。『上司はタバコを吸うんだよね』と、飲み会のキャンセルが相次いでいます」  喫煙者にとって酒の席での一服は至高の時。それができないなら、常連客が他店に流れるのも納得だ。  だが、もっとも深刻なのは分煙にできない飲食店。個人で喫茶店を営むTさんは、今年の4月から店内の完全禁煙に踏み切った。 「分煙にするとコストがかかるので、全席禁煙にするしかなかったんです。でも、ウチのような喫茶店の客は、仕事の合間に一服したい喫煙者がメイン。全席禁煙にしたら客足は減ってしまい、タバコが吸える近所のファストフード店に客が流れている。すでに一度禁煙にしてしまったので、喫煙を再開したからといって客足が戻ってくるとも思えませんし。このままでは閉店するかしかないですよ」  これでは、条例によって潰れる店が出るのは時間の問題。非喫煙者の人権を重んじるばかりに、飲食店の生存権が無視されるという皮肉な結果になっているようだ。 ― 神奈川発[禁煙ファッショ]が飲食業界を滅ぼす!【2】 ―
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