【クマ VS 地元住民】居住区での目撃多発! ついには警戒警報まで
【クマ VS 地元住民】
居住区での目撃多発! ついには警戒警報まで
クマの出没がラッシュを迎えているのが長野県大町市だ。8~9月の目撃情報が40件超(前年は13件)という”豊作”。9月14日には住民の峰田順さん(仮名・60代)が、川沿いのゲートボール場で1m超のクマに襲われる事件も発生した。その生々しい衝撃体験を聞いた。
「仲間とゲートボールをしてたら、突然、目の前にクマが出てさ。目が合った瞬間に飛びかかってきて、両足で覆いかぶさってきたんだよ(肩に4針のケガ)。クマの鼻息が聞こえたと思ったら、2mくらいブン投げられて。食われるかと思ったけど、そのまま行っちまった。もう山には近づきたくもない!」
事態を重く見た市では初のクマ出没警戒警報を発令。複数の檻を設置すると、早速「全長180㎝の巨大グマがかかった」(大町市役所)というから、まさに入れ食い状態。8~9月で16頭が捕えられている。その捕獲現場を一目見るため取材班が向かうと、近くの住民から声が飛んだ。
「この辺は本当に出るぞ。何があっても知らないよ!」
確かに周囲にはクマの歩いた跡らしきケモノ道が数本。さらに、ウンコ(!?)も発見。ここはマジでやばい。クマのウンコにされてしまう前に、取材班はそそくさと撤収した。
このクマ大量出没の理由について「信州ツキノワグマ研究会」では、「猛暑で山の水が減ると、餌になる木の実が硬くなる。なので、もっとおいしい柔らかい木の実を求め、人里に下りてきたのかもしれない。だが、いずれにせよ直接の原因は不明で、解明はこれからです」と、分析している。
捕獲現場付近で発見されたクマのものと思しきフン(下)。
「これを見たら気をつけろ!」(峰田さん)とのこと
― ここは日本か?[人間VS野生動物]泥沼の市街戦【5】 ―
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